黒執事◆◇日本からのお客様◆◇

その初代 生死 ページ38

ｶﾗﾝｯ…

薫の手からデスサイズ…日本刀が滑り落ちる

グ)「やったワ!」

グレルが素早くデスサイズを拾い上げる

自分のデスサイズを薫の傍らに置き刀を持って任

務1つ目完了ヨ!と喜んでいる

シ)「…終局…か」

セ)「…」

國)「ﾌｰｯ…ﾌｰｯ…」

まだ息の荒い國は相変わらずのギラついた目で薫

を見つめている


＜國said＞


薫)「あはっ…あははは…國…?あははハはは…」

國)「(薫様…)」

その狂気と狂喜に満ちた瞳…私は契約に逆らって

でも…あなたを止めるべきでした

例え“殺す”という最悪の結末でも…!!

けじめをつけるのが遅れてしまいましたね…薫様

國)「お前は放っておいてもいずれ死す…

かつて我に罪を償うためだと言ったお前…しかし

実際お前はただ罪を重ね…弥仏の御元より遠退い

た者に過ぎぬ…」

薫)「あははハはハはハははははは…」

もう耳に入りはしないようですね

國)「主の不始末は使いの不始末…我の手で……


お前を葬ろう…!!」

私は腕を振り上げ 一気に降り下ろす

鋭い爪が薫様に迫r


───『ありがとうございました(*⌒―⌒*)』


國)「!?」


──────────────────────
─────────薫様…!─────────
──────────────────────


((((((((((((ﾌﾞｫｫｫｫ…ﾝ!!!!!))))))))))))


全)))))「「「「「!!!!?」」」」」

一瞬だった

薫様が傍らに置きっぱなしにされていた死神のデ

スサイズを手に取り私の胸を貫き抉り撒き散らした



意識が遠退いた

なんて愚かな…薫様の目があの時と同じ笑みを浮

かべるはずがない…私も落ちたものですね…


しかし今の薫様は“薫様”ですらない


薫)「((ﾆﾔｧ…」

薫様に巣食うお前は…＊＊＊


貴)「國────────────────!!!!!」


＜Asaid＞


しだいに体が人の姿に戻り力無く倒れる國…

叫んだ私はバランスを崩し

ｸﾞﾗｯ

貴)「(落ちる…!!)」

シ)「セバスチャン!」

セ)「御意」

セバスチャンが受け止めてくれた

私はセバスチャンから離れると國に駆け寄った

グ)「私のデスサイズ勝手に使ってんじゃないわヨ!」

向こうではグレルが薫と揉めていた

貴)「國!!國…!」

ぼぅ…っと宙を見つめる國に何度も呼び掛け手を

取った 私は半ば泣き崩れるように國の傍に座り込んだ

もう虫の息だ…

涙が止まるわけがなかった

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