黒執事◆◇日本からのお客様◆◇

その令嬢 驚愕 ページ35

Aの部屋(外)…──＜シエルsaid＞


貴)「ﾋｯ…!」

シ)「(短いが悲鳴か!?)」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｨｯｯ!!

・・・。

セ)「結界に何か触れましたね」

シ)「As…A!!」

返事がない…何かあったのか!?;;

シ)「行くぞセバスチャン!庭から回り込む…!」

セ)「御意」


Aの部屋(中)…──＜Asaid＞


？)「見ツけた…((ﾆﾀｧ」

私にギラつく刃を向ける人物…フードを目深に被

っているため顔は分からない

貴)「ﾋｯ…!」

私は短く悲鳴をあげた

グ)「やっぱり来た来た★コイツがウィルの言って

た奴ネ?」

フードを被ったのは刀を振りかぶる!

刀が降り下ろされる…本当にその瞬間…


？)「ニャアァァ゛…ｯｯ!!」

ﾄﾞｻｯ!!

？)「!?」


刀を向けていた人物が何かに押し倒されるように

視界から消え 庭に真っ逆さまに落ちていった

あの影…あの声…間違いない!!


貴)「國!!!!!」


窓に駆け寄り開こうと鍵に手をかけるがやはり開かない

窓の向こうで刀と槍の刃を交わらせる二人が見えた

貴)「グレルさん あいつも死神なの!?」

グ)「アタシはそれを確かめに来たようなもんヨ」

何か言葉を交わしているように見えるところもあ

るが ガラスの向こう側の出来事で声は聞こえない

誰なのあいつ?

──ﾋｭﾝｯ!

刀を持つ者のフードをナイフが霞めた…セバスチ

ャンだ!シエルもいる

間もなくセバスチャンが國を援護する形で戦闘は

再開した

グ)「あ〜ん!アタシも参戦したぁい!」

そう言って結界に触れたグレルがハッとして手を

引っ込めたが…

グ)「あら?ﾋﾞﾘﾋﾞﾘしない…?」

貴)「(結界が弱まってる…?)」

私…そう言えば結構前に國から聞いた気がする

國の結界の威力は國の生命力とリンクしている…

國が意図的に結界を解かない限り威力が弱まるこ

とはない…じゃあ…!

ﾊﾞｯと窓の外を覗き込むと


─────國の腹部に刀が深々と牙を立てていた


貴)「國────…!!」


窓を叩いた 最早鍵を開けるなんて事さえ煩わしい

窓が割れても構わない 手がズタズタになってもお

しくはない だから…!

國)「ｯ!!」

口から一筋血を滴らせながらも倒れない

瞬間 國の中から何かが溢れだした!

レコードの…フィルム?

グ)「化け猫のシネマティックレコードなんて珍し

いわネ…私も行くワ!」

グレルはチェーンソーで壁を破壊し外に飛び出した

結界を破壊して

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