その女中 真相 ページ22
ファントムハイヴ邸・シエル自室…──
<國said>
國)「死神の鎌は17年前から私達の手元にはないのです」
シ)「何があった?」
國)「奪われた…いえ 奪い返されたと言った方が
適切ですね」
私はそのまま語り出した
──…話は100年前に遡ります
当時、一ノ宮家は日本社交界では新参者でした
私は初代当主…一ノ宮 薫(イチノミヤ カオル)様と契約し
お仕えしておりました
私が薫様にお仕えして数年が経ち 薫様の旦那様が
流行り病に倒れました
治療法はなく 今夜が峠だとまで言われましたので
私は薫様と共に旦那様を見守っておりました
その夜 突如刃物を持った男が屋敷に押し入り…
旦那様に刃物を突き立てた…薫様の目の前で…
シ)「お前は何もしなかったのか?」
國)「はい 私は相手が死神だと分かった瞬間 出る
幕ではないと思いました」
セ)「主の旦那様に死期が訪れ 死神が仕事をこなし
に来ただけ…と」
國)「はい」
男は次に薫様にも刃物を向けました
しかし薫様は旦那様を殺されたと 我を忘れ泣き喚
きながら死神に襲いかかりました
死神も人間が襲い掛かるなど予想していなかった
のでしょう…薫様に飛び掛かられデスサイズを落
としてしまい 薫様はそれを拾い上げ
セ)「死神を殺した…」
國)「はい…」
気持ちが落ち着くと同時に自分の過ちを知った薫
様は死神とは言え“殺してしまった”事の重み
に耐えられなかったのです
そして“私は許されざる大罪を犯 してしまった
だからこの刃を以てこの男の代わりに魂を狩り罪
を償う”と…私はもちろん止めました
しかし薫様は私を斬りつけると当主の座を娘に譲
ると言い残し屋敷から出て行きました
それから数ヵ月 街で不審死が相次ぎ…私は秘かに
薫様を捜し 90年前に地方で薫様からデスサイズを
没収し 屋敷に持ち帰り持てる力を以てデスサイズ
の力を封じ地下に隠しました
その後 死神がデスサイズを返せと幾度となく現れ
ましたが 薫様を変えてしまった死神の要望に素直
に応える気にはなれませんでした
所が17年前に薫様は再び屋敷に現れました
薫様はもう正気の沙汰ではなく狂人と化しており
地下からデスサイズを盗みいとも容易く封を破っ
て使用人とを斬りつけるだけ斬りつけると魂を半
分回収し屋敷を後にしました
シ)「つまり…今デスサイズを所持しているのは…」
國)「…初代一ノ宮家当主…一ノ宮 薫様です」
セ)「…」
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yomi - シエルさん» コメ感謝です(^∧^)分かりました(*´∇`*)←でも御名前 良いと思いますよ(`・ω・´)d☆←← (2014年1月23日 20時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
シエル - 面白かったです! あ、シエルって名前は、気にしないでください!! (2014年1月22日 19時) (レス) id: 6ec647f8b3 (このIDを非表示/違反報告)
yomi - え!?…5000hit(・_・)?嘘やん←w 皆さん本ッッ当にありがとうございます(*´∇`*) (2014年1月18日 23時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - えええ!!!?(;´д`)hit数が2000を越えた!?読んでくれた方ありがとうございます!!!・゜・(つД`)・゜・← (2014年1月18日 14時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
yomi - りあずさん» ありがとうございます!國が死ぬの早すぎたかな~と心配でしたがそう言って頂けると安心です(*´∇`*)これからもよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ (2014年1月18日 11時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒妃 | 作成日時:2013年12月28日 11時