良くある‥？こと？ ページ9
まだ日も昇らない、午前四時。
穏やかな寝息が聞こえる部屋の大きなベッドが静かに軋む。
『マルコ‥、行ってくるね』
船で決して見ることはなかった、穏やかに眠るその愛しい姿。髪を撫で目蓋にキスをしてソッと腕から抜け出せば、すぐに腰に絡まる２本の逞しい腕。
『マールーコー‥、お昼には帰るから』
その頭を撫でて腕を無理矢理はがせば同じように立ち上がり着いてくるマルコ。目は開いていない。
「あのジジィ‥こんな時間から仕込みなんざ馬鹿だろい許さねェ」
『こら。』
「ジェイドもだい‥ふざけやがって」
『怒るよマルコ』
マルコは抱き付きながらどうにか引き留めようと必死だ。そんな事気にも止めないで鏡の前でシャコシャコと歯を磨き身支度をするA。
『重いよマルコ‥。遅くまで海図書いてたでしょ？ほら、三人起きるまでまだ時間あるし寝てなよ』
後ろから肩にどっかりと体重をかけるマルコを押しながら口をすすぎ顔を洗う。
「‥‥」
『ちょっ‥と、‥当たってる、』
後ろから抱き締められ、ふと感じたお尻辺りの違和感。目の前の鏡越しに見えた、マルコの瞳がギラっと青く燃えた。
『‥っん、ばか‥、‥ん、』
「そんな顔で言っても説得力ねェよい」
洗面台のふちを掴む手。揺れ乱れる髪の隙間から見えた、上気した頬に涙を浮かべ恨めしくこちらを振り返り睨むその表情。声を出すまいと必死に唇を噛む姿に嗜虐心が煽られる。
．
肩で息をして、くったりするAを横抱きにしてベッドへ降ろしたマルコ。
『ばか‥、動けないじゃん‥マルコが仕込み行ってきて』
「最初からそのつもりだよい、おやすみ」
『ば‥か、』
マルコの声を最後に、Aの意識は飛ぶように夢の中へと落ちてゆく。
亜麻色の髪を撫でれば、すぐに聞こえてきた寝息に口付けを落としソッと布団を掛け部屋を出る。
．
.end
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「‥なんでお前が来るんだマルコ」
「A、寝てんのか？」
「ああ？‥腹が痛ぇらしいから代わりだい」
「「ふーーーん、
早朝から、鼻唄を歌いながら店の厨房へやって来た不死鳥マルコ。ツヤツヤご機嫌のその背中を叩いたジェイドとフランクであった。
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よめこ。(プロフ) - 音乙さん» コメント嬉しいです〜😭ありがとうございます❤️これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！リクエストあればまた宜しくお願いします🎵 (2023年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: bf0ac319e7 (このIDを非表示/違反報告)
音乙(プロフ) - 更新有難うございます〜もう今回も相変わらず好き❣️ (2023年3月15日 16時) (レス) @page34 id: a6800f4809 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - 藍琉さん» あいちゃんありがとう😭最近落ち込んで全然書けなかったよ〜。 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - リエさん» リエちゃん〜！ありがとう、これからも宜しくお願いします😭 (2022年1月31日 20時) (レス) id: 33020e7a59 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - 待ってましたー！嫁ちゃんおかえりなさい！！ (2022年1月31日 7時) (レス) @page29 id: 33103a1684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よめこ | 作者ホームページ：https://Twitter.com/new_yomeko
作成日時：2021年4月25日 15時
