夜廻122.一緒にスイーツ ページ6
今度、彼にも食べさせてあげようっと
幸せそうにスイーツを頬張る皆さんを眺めながら、そんな事を考えた
____
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「A A!」
『うおっと!?』
後ろから物凄い勢いで飛び付かれ、前のめりによろける
まずい、変な声でた
振り向くと私の腰に、花の様な笑顔を浮かべる
『エリス!』
「会いに来たわ!」
エリスが抱きついていた
『えっ、どうしたの!?』
「何よ、私が会いに来たのが嫌なの?」
『い、いやっ、それに関してはすっごく嬉しいんだけど、森鴎外さんはどうしたの?』
悲しそうにしょんぼりとするエリスに慌てて問い掛けると、彼女はパッと顔を上げた
「あんな中年知らないわ!」
『えぇ‥‥』
さすがにそれはまずいんじゃないの!?
冷や汗をかいて青ざめる私の手をエリスがひく
「もう、どうだっていいじゃないの!
それより、私Aと行きたい所があるの!
行きましょ?」
確かに今日は非番だけども!
本当に森鴎外さんをほっぽっていいのかという私の心は、こてんと首を傾げるエリスにぽっきり折れた
____
__
「ここよ!」
『スイーツ屋‥‥?』
手を引かれて着いたのはスイーツ屋
それも、私がこの前来たようなちゃらちゃらしたカフェじゃなくて、大分前から有るような老舗っぽさがある
簡単に言えば、高級そうなお店
「入りましょ!」
『エ、エリス。私今手持ち少ないんだけど‥‥』
「あの中年が後からどうにかするから問題ないわ」
清々しく言い放った彼女が重厚感のある扉を押す
カランコロンと低音のベルが鳴った
「いらっしゃいませ」
「席、空いてるかしら?」
「これはこれは‥‥エリス様
勿論でございます
どうぞこちらへ」
「請求先はポートマフィアにしてちょうだい」
「かしこまりました」
すっっっごく手慣れてる!?
すたすたと歩いて行ったエリスは、真っ赤な布地の張られた椅子にちょこんと腰かけた
私もおずおずと座る
‥‥この机、まさかとは思うけどマホガニーじゃないよね
赤茶色だし、すっごく綺麗な木目だったから疑っちゃったけど、さすがにないよね!?
‥‥自信無くなって来た
「Aはどれにする?」
もうメニューを広げているエリスに、私はこっそりため息をついた
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りんず(プロフ) - 霊華さん» 霊華様、コメントありがとうございます!そう言って頂ると作者 が狂喜乱舞します((もう少しで連載終了と言ったものの最近終わる終わる詐欺になってそうで不安です←これからも更新頑張らせて頂きます! (2018年5月13日 19時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 最高…まじぱないっす…。大好きな文ストと新夜廻が合体とかまじ神作品じゃないっすか!更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月13日 16時) (レス) id: bc9948bbc2 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 4690=シロクマさん» 4690=シロクマ様、コメントありがとうございます!誕生日同じなんですね!キャラの誕生日は誕生石で決めてるんです。石言葉が素敵ですよ!これからも頑張って更新させて頂きます! (2018年5月12日 23時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
4690=シロクマ - とても楽しく読ませていただいてます!!夢主と私の誕生日が一緒だったことに驚きましたwこれからも更新頑張ってください!! (2018年5月12日 20時) (レス) id: 67fc689ffe (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ルイネさん» ルイネ様、コメントありがとうございます!プロフを拝見させて頂いた所、作品に幾つか私が読んだ作品があって感動しました‥‥占ツクってすごいですねよね!読んで頂きありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2018年5月5日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年4月27日 22時