夜廻45.化け物屋敷 ページ8
____時は少し遡る_____
ズキズキとした痛みで目が覚めた
顔をしかめながら目を開けると、見慣れた天井
私のマンション
あれ、私どうしたんだっけ
寝起きで回らない頭で考える
その時
フォンン フォンン
変な音が聞こえた
首だけ動かしてベッドの左側を見る
そこには目から光を出している、青い頭の奇妙な鳥が複数いた
‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?
よく見ると、その後ろに
血塗れの女性が、正座をしている
前髪から覗く目が、ぎろりとこちらを見た
「ぎゃ 、 ぎゃあああああっっっ!!!」
真島 夏 23歳
化け物屋敷と化した自宅に、女性らしからぬ
悲鳴を上げた
____
___
「ど、どうなってんの‥‥」
痛む体をなんとか起こし、
ベッドの上で後退る
青い鳥は私が起きてから喚き声を上げ続け、
女性の方はちぎれたネックレスを手に持ち
じっと此方を見ている
怖い怖い!
特に女の人、貞子みたい!
どうしてそんなに血塗れなんですか!?
ガタガタと震えながら、どうしてこんな状態になっているのかを考える
なんでこんなに化け物的なものが‥‥
‥‥化け物?
____
(もしかして、貴方異能力者?)
(‥‥異能力?)
(知らないの!?異能力っていうのは‥‥)
____
「これ、もしかして‥‥」
Aちゃんの異能力?
そこまで考えてはっとした
夜に買い出しに出掛けたこと
そこでポートマフィアに遭遇してしまったこと
芥川龍之介に吹き飛ばされたこと
‥‥そこからの記憶が無い
「Aちゃん、Aちゃんは!?」
いつも隣で寝てたAちゃんがいない!
私は先程の恐怖も忘れ、目の前のお化けに
すがり付いた
「ねぇ、貴方達、
Aちゃんの異能力なんでしょ!?
あの子今何処にいるの!?」
普通ならもうちょい怯えてもいいんだろうけど
生憎私は昔から少々抜けてるのだ
恐怖よりAちゃんを心配する心が勝つに決まってる
しかし、無慈悲にもお化け達はすがり付く私を無視して消えてしまった
まるで、役目はすんだとでも言うように
「‥‥私の目が覚めるまで見張ってた?」
もうちょっと待って欲しかった!
「どうしよう!Aちゃん無事!?
ポートマフィアになんかされてないかな
‥‥もしかしてさらわれた!?」
さぁっと血の気が引くのが分かった
「痛っつ!?」
ベッドから跳ね起きて痛む体を無視し、私は家を飛び出した
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2018年4月8日 10時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» ありがとうございます!(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
「名もなき贖罪の銃士の少女」(プロフ) - 良かったです!これからも頑張って下さい! (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます!とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます!本当にありがとうございました! (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年3月16日 19時