夜廻52.妖怪大戦争 ページ22
一体どうなっているんだ‥‥!
一人の構成員は、今までにない事態に驚愕していた
自分のような下級構成員でも、この
ポートマフィアには随分つとめてきた
勿論の事、様々な異能力者による襲撃も
あった
だが
こんな光景知らない
前方では構成員が1つ目の犬に襲われている
すぐ側では、仲間が子供の様な声を出す黒い
化け物に追い回されていた
「今までにない事態」というのは、化け物が
出ているという事だけではない
建物の空気がおかしい
変に冷え込む
今は夜ではないし、廊下が暗い訳でもない
それなのに、何故か今が夜なのではという錯覚に陥る
自分自身も何だか可笑しい
子供でもないのに、闇が怖い、なんて
先程から動悸が止まらない
本当に、一体、どうなって‥‥
____その時だった
『すみません!』
宙に舞う長い黒髪
輝く勿忘草色の瞳が見えた
突然、少女が廊下に飛び出して来た
「な、なんだお前は!」
立ちはだかる構成員を見とめると、
『‥‥すみませんっ!』
叫んで、持っていた裁ち鋏で
「うぐっ!」
思いっきり殴打した
「なっ!?」
何者だ!?
まさか、この事態はこいつのせいか
そんな考えが頭を過る
しかし、その少女は化け物を視界にうつすと、
酷く顔色を悪くした
瞳には怯えの色が見て取れる
違うのか?
そう思った時
少女は、泣きそうに歪んだ瞳をギュッと閉じる
それからパッと開くと、何かを覚悟した顔で
一歩踏み出した
____
__
ポートマフィアは阿鼻叫喚
夜の者に逃げ惑う黒服の人達
私が仕向けているのだ
その事実が、私の喉元を締め付けた
でも、そんな甘い事を考えていては、脱出
なんて不可能
相手はポートマフィア。ヨコハマの暗部
国木田さんから聞いた限り、相当な手練れが
芥川さんや中原さんの他にもまだまだいる
気にしている暇は、ない
私は再び駆け出した
「おい!そこの女。止まれ!」
黒服の人が叫ぶ
「止まれと言ってるだろ!」
止まらない私に、銃を向ける
『‥‥‥‥』
私は進む
そして
シャーッ
「!? ヒィッ、!」
私に銃を向けていた男の人は、タイヤ輪入道
に吹き飛ばされた
周りの人は、怯えた表情で後退った
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2018年4月8日 10時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» ありがとうございます!(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
「名もなき贖罪の銃士の少女」(プロフ) - 良かったです!これからも頑張って下さい! (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 「名もなき贖罪の銃士の少女」さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます!とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます!本当にありがとうございました! (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年3月16日 19時