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彼女がネコなら仕方がない(1) ページ14

花束のある部屋で二人は、イイコトをしたり、無駄に付け足したりした、その後に……。
今、幸せな甘いキスをして、愛を伝える。

諭吉の唇は、更にレイヤの首筋に近づいて。
その白い肌に、自分のものだという赤い印を付けようとしたのだが……。

「それにしても、私たちが付き合ってるって、どうして国木田さんにバレたんでしょう」

そんなことには気づかないレイヤが、話を戻す。
もう今は他の男の名など口に出すな! と言いたいのをこらえ、諭吉は、

「……何か、心当たりはないのか?」
「心当たり……、ないです。諭吉さんは?」
「微塵もない」
「んー、なんでかなー……」

しばしの沈黙。

「レイヤ、確認しておくが、乱歩は知っている。私から告げた」
「あ、はい、それはもちろんです。……あと、たぶん、もう一人……」
「……太宰か」
「はい……。たぶん、というか、確実に、バレているかと……」
「だろうな」

再び沈黙。

「あ、そういえば、ナオミちゃんが……」
「?」
「この髪飾り付け始めてすぐに、『素敵ですわね』って褒めてくれたんですけど……。去り際に、『社長がこんなセンス良かったなんて意外ですわ』って、ボソッと呟いたのが聞こえて……。なんで諭吉さんがくれたのだって、わかったんでしょうね?」

「…………いや、それは、つまり、……バレている、ということでは?」
「え!? そうですか!?」
「……私には、そうとしか思えんが」
「ええー、そうなのかな!? …… あ、じゃあ、もしかして、……谷崎さんにもバレてる!?」
「……そうなるだろうな」

さらに沈黙。

「あ、あと、……書類でちょこっと指を切っちゃって、医務室に行った時に……」
「うん?」
「与謝野先生が絆創膏くれたんですけど……、『どんな小さな傷でも、瀕死まで持ってってから治療するのが、ここのやり方さね。あんたの傷は、社長室でよく面倒見てもらいな』って言われたことがあったんですよ。……社長室にも絆創膏、置いてあるんですか?」
「…………おい」
「?」

やはり沈黙。

彼女がネコなら仕方がない(2)→←イイコトをしたり、無駄に付け足したりしてから、……愛を伝えた(3)



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設定タグ:文スト , 福沢諭吉 , 国木田独歩   
作品ジャンル:アニメ
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カナコ(プロフ) - はるこいさん» 感想ありがとうございます!作者冥利に尽きます、幸せです!キュンキュン大事ですよね☆一気にお読み頂いた後は、社長の腕の中ですぐに寝て下さい!くれぐれも、寝不足で体調崩したりしないよう、お気をつけ下さいね!今後もよろしくお願いします! (2017年3月29日 14時) (レス) id: 5accc3d174 (このIDを非表示/違反報告)
はるこい - はじめまして!社長との恋愛…凄くキュンキュンですね!!言葉の運びが上手で読んでて全く飽きないので睡眠時間も削って一気読みしちゃいました♪これからも更新楽しみにしています! (2017年3月29日 12時) (レス) id: 531fa6c09a (このIDを非表示/違反報告)
カナコ(プロフ) - りりさん» ありがとうございます!嬉しい!興奮して飛んだり跳ねたり走ったりしちゃいます!イッキ読みでお疲れではないですか?ぜひ優しくソフトにゆっくりと、社長にいたわってもらってくださいね(≧∀≦) 社長愛たっぷりで更新して行くので、これからもよろしくお願いします! (2017年3月26日 16時) (レス) id: 5accc3d174 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 今日、1から読みました!占ツク内で数少ない社長の小説なので、楽しみながら読みはじめました!読み始めたら最後、ハマってしまい結局全話読んでしまいました(^^)次の更新を楽しみにしてます! (2017年3月26日 13時) (レス) id: bb6c68ea55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナコ | 作成日時:2017年3月18日 11時

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