３０話 ページ31
＊
「っは、はあ、はっ、」
どういうことなんだ
どうして一ノ瀬が
そんな気持ちを抱えながら無我夢中で走る
一ノ瀬が居る場所もわからず家を飛び出して走るなんて前の私ならしなかっただろう
でも息が上がって苦しくなるほど走っている理由は
私にとって一ノ瀬彼方という存在は太陽のようなものになっていたからだと思う
生徒会は一ノ瀬によって輝かされて
私は一ノ瀬によって助けられたことが多くて
なにより一ノ瀬の背中は誰よりも暖かい
「っくそ、どこだ、」
３０分ほど走っていたら小さな廃ビルを見つけた
「…ここ？」
私の感がここだと言っている
今にも壊れそうなビル
中に入って何もなかった、誰も居なかったら？
建物が倒壊して死んでしまったら？
と不安ばかりが募る
こんなとき一ノ瀬ならどうする、とふと思った
きっと一ノ瀬なら大切な仲間が大変な目に合っていたら
「助けに行く。」
ギィイ…と音を鳴らして開くドア
中は薄暗く埃臭い
もう出たい、怖い、
恐怖に押し潰されそうになる
だけど着々と前進していかなくちゃ、一ノ瀬がもし居たら助けられるかも知れないんだ
そう思いながら重い足を上げて進む
少し進んで階段を見つけた
上で何か物音がする
階段を上るときは音を立てないように歩いた
「＿＿＿せ！！」
「____黙れ！！！！！！」
一歩一歩足を進めると鮮明に聞こえてくる声
彼方「離せ…！！」
一ノ瀬の声がする
一ノ瀬だと思った瞬間力が抜け安心した
しかしこの気の緩みで音を立てた私はばかだと思う
「っあ、、」
目の前に居たのは
＿「よぉ、朝霧ィ…待ってたよ…」
彼方「朝霧！！！！逃げろ！！！！」
目の前に居た人物を見て足が震えてすくむ
逃げなきゃ、
本能では思っているが体が強ばって動かない
＿「朝霧Aちゃん、久しぶりだねぇ…」
腕を捕まれて血の気がさっと引いたのがわかった
「っ、せ、せんせぃ、」
目の前に現れたのは捕まっているはずの元担任だった
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - 神作なんですううううううううう(´；ω；`)続編読みた(´・ω・｀) (8月20日 22時) (
レス) @page50 id: 36dd8808f1 (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - まみさん» 圭くんはかわいらしい見た目だけど生徒会メンバーの中では一番男らしい、というイメージで書いております(笑)とても嬉しい一言ありがとうございました！ (2020年9月14日 22時) (レス) id: 2b49e23bab (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - 凛@昆布教さん» メンバーを大切にしてなんぼなんでしょうね…！続編移行しました♪ (2020年9月14日 22時) (レス) id: 2b49e23bab (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - うおっほ、圭くんかわよ。かっこいいって言われて顔赤くなるとか…かわよ。いや生徒会最強かよ。作者さんの作る作品全部神作…最強かよ。更新頑張ってください…！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 30076484ac (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - 質問使ってくれて有難うございました！メンバーの事よく見てますね…！朝霧ちゃん、生徒会メンバー大好きじゃないですか！続編も頑張って下さい！ (2020年9月7日 21時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱桜よろん | 作成日時：2020年4月18日 1時
