あの日地球が終わる (ページ3)

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違和感が残る日３ページ3

この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません

何だ！？

何とも言い難い不気味な感覚で我に帰る。
さっきまで聞こえていた筈の叫び声も無かったかのように辺りは静まり返えっていた。

おい、嘘だろ。

それを認識した僕は急に『孤独』と言う恐怖が込み上がり、その場から逃げ出す。

「お、落ち着け。いや、落ち着けないけど。一旦、冷静に…」

ﾊﾟﾃﾝ

「と言うより…この音は何なんだ！？」

ﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝ

明らかにさっきより近付いてきてる。

ﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝ

この音は僕を追いかけて………いるのか？

ﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝﾊﾟﾃﾝ

つまり、これは足音？だとしたら、人間じゃない。かと言って、犬や猫でもない。

僕が住んで居る某県は十分と都会と言って良い程の街並みだ。
野性動物何て滅多にでない。

そもそも、こんな足音の生き物なんて………。

んじゃあ、この足音の正体は一体。

僕は意を決して近付いてくる何かを視界に入れるため、電灯を探す。

あった。このまま走って行けば丁度、直ぐ電灯が立っている。

流石にこの暗闇の中で、自分を追って来ているとされる何かを、正確に見分けることは出来ない。
一か八か、直ぐ真後ろまで迫って来ているこいつを見るため人生初の新記録を出す勢いで足を回す。

痛い。あまり使わない筋肉をいきなり使ったのが仇になる。

こりゃ、明日は筋肉痛だ……。

直ぐ

もう直ぐだ。

電灯の光が自分の頭を照らし始めた直後、どっかの他人の塀の角に手を引っ掻けそのまま身をねじる。

あっ…。

僕はそのまま勢いに任せ脇道に倒れた。
例えるなら、小学生がリレーでおもっいっきり転けるのを想像すると分かると思う。

転んだ痛さも忘れ、飛んで行った鞄を急いで拾い上げ、僕は遠回りをして家へ走り帰った。