敬語美少年×敬語美少女。【黄】

小 ページ4

Aside


「ナレーションしたい人ー」

ｼｰﾝ

やはり結構重要なナレーションはしたい人居ませんよねぇ……
私、るぅちゃんの声好きなんですけどやってくれませんかね？

そっと目で視線を送ると、気付いてくれて、るぅちゃんがもじもじしながら手を挙げた。


る「あの、僕やりたいんですけど良いですか？」
「はーい。るぅとくんありがとね。
じゃあ次継母は？これ楽しいと思うんだけどさぁ……あっ。ころんやらない？」


えっ。ころんさんが継母ですか？！
女声……ちょっと楽しみです笑


こ「えぇー？そんな言うならまぁ？やってあげても良いんだk」
「はい次ー。魔女したい子居る？
私やってみたいんだけど良い？」

『賛成です(小声)』


マドンナちゃんの魔女、絶対似合うと思います！
勿論賛成に決まってますよね！

そんな調子で、残すはシンデレラだけとなった。


シンデレラは演技力も必要で、セリフも沢山あるからしたい人が少ないんでしょうね。

私は裏方の予定ですが。



「えぇー？シンデレラ居ないの？
ドレス普通に綺麗だと思うんだけど。
なんかチアの子が着てる長い版みたいな」
チア部の子「こんなん？これ一着残ってたからあげる」

たまたまチア部の子が、本番用の衣装を持っていてマドンナちゃんに渡す。


「これに厚めの白布被せてレースとか付けたら
The女の子の憧れってなりそうだけど誰かしなーい？」


私はシンデレラのドレスを想像してみました。

ふわふわと揺れるレース、煌びやかに輝く大粒のスパンコール……。
着てみたいです……

でも私って地味子なんですね。
似合うわけがありません。ドレスが可哀想です……


そんな時、るぅちゃんが立ち上がった


る「シンデレラ、柏野さんとかどうです？
似合いそうじゃないですか。」
『ちょっと……！』


私の持つチョークの手が止まる。
な、何言ってるんですか。

私がシンデレラ……お客様が可哀想です(´；ω；｀)


「良いかもね。シンデレラって控えめ美人って感じだからAに合うと思う。
Aのシンデレラに賛成の人ー」
『マドンナちゃん……！』


マドンナちゃんが勝手に多数決を取り始めた。

でも、賛成派にパラパラと多くの手が上がるのを見るとちょっと嬉しいです



「はーい。
それではシンデレラはAに決定しました！練習今日の放課後から開始しましょ。台本図書室から借りてくるから。」
「「はーい」」


なんか……終わりました。
私、シンデレラになっちゃったみたいです。

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