紅一点は恋に捕まりました【3】

◎待ってましたと(re) ページ5

□□□



阿部「いらっしゃい」

宮舘「お邪魔します。Aは？」

阿部「下ごしらえしながらだてさんが来るのを今か今かと待ってますよ」

宮舘「やだな、嫉妬？」

阿部「うん、少しだけ」

宮舘「素直だね」

阿部「舘様には勝てないって分かってるもん」

宮舘「そうなんだ」

「ん〜？あ！いらっしゃいだてさん！」

宮舘「こんばんは、姫」

「こんばんは！」

宮舘「今日はお招きいただきありがとうございます」

「こちらこそお越しいただきありがとうございます」

阿部「2人とも何でそんな固いの？(笑)」

宮舘「姫には敬意を払わないと」

「国王にそうこられるとこちらも返さなければ！」

阿部「はぁ、仲いいのはいいことだね」

「…いつもと違う」

阿部「ん？」

「ヤキモチ妬かないんだ」

宮舘「俺はいいらしいよ」

「そうなの？」

阿部「言っとくけどヤキモチは妬いてますから！我慢してるだけ！」

宮舘「何か悪いね」

「まぁそれなら距離感とか気にしなくてもいいね！気が楽だわ！」

阿部「一度でも気にしたことあった？」

「え〜！？めっちゃ気にしてるからね私！！」

阿部「A、自由奔放を地でいく人じゃん」

「何をう！！」

宮舘「ほらほら喧嘩しない。何作るんだっけ？」

「ん！先いろいろ調べてだてさんに教えてほしいのピックアップした！」

阿部「俺も見てていい？」

宮舘「うん。それよりA、随分仕込まれてるね？」

「え？仕込みはやったけど…」

阿部「だーてさん」

宮舘「怖い旦那さんだ」

「待って、何の話？」



□□□



「美味しかった〜！ありがとだてさん！」

宮舘「こちらこそ。上手くできてよかった」

阿部「本当に美味しかった。また作ってほしい」

「任せて〜！その時はよろしくね？」

宮舘「もちろん」

「ふふ、だてさん大好き。よし！先に片づけ済ませちゃうね！2人はゆっくりしてて」

宮舘「ありがとう」

阿部「…だてさん大好き、だって」

宮舘「顔怖いよ」

阿部「もう…ほんっとに距離近かったよ！？見てるの辛かった！」

宮舘「Aってやっぱり可愛いなあ」

阿部「聞いてる！？」

宮舘「それより阿部が躾が得意なタイプだとは思ってなかった」

阿部「…何のこと？」

宮舘「またまた。嫉妬アピールがA自身に効いてること気づいてるくせに」

阿部「…これくらいいいでしょ。旦那だもん、俺」

宮舘「ふふ、やっと手に入れたポジションだもんね」

阿部「Aには言わないでよ？」



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