皆から愛されてる女の子は特別な妖気使い！ 妖怪学園Y Nとの遭遇 Part17

18話 ページ39

シノブ「エルナ様、本当に彼らを処刑するのですか？」



おもむろに口を開け、ソファに寝そべっているエルナに問いかける。



エルナ「もちろん。なんで？」


シノブ「エルナ様は本来、そんなことが出来る人じゃないはずです。


それにどうしてAさんまで、」




エルナ「Aはマゼラ様に急遽命令されたからよ」



エルナはクウカが潜入してくるすぐ前のことを思い出す。








マゼラ『エルゼメキアよ。お前の手であの女を処刑するのである』



エルナ『そんな、どうしてですか！？』



マゼラ『あの女はもうお前にとっても必要ないと見た。


いくら昔のアイツ(・・・)と似ていたとしても、あの女とは別人なのである。人間は排除あるのみ。




……良いであるな』


エルナ『…………わかりました』








エルナ「……それに、私は宇宙人よ？


人間を殺すことなんて、なんとも(・・・・)思ってないから」


シノブ「………」



シノブはエルナに一礼すると、静かに階段を降り始めた。




シノブ「(＿＿＿はたして、そうでしょうか)」








エルナはソファに伏せて倒れ込む。



エルナ「………これは最良の方法なの。


＿＿＿たった1人の……いや、『2人の犠牲』で、地球人が諦めてくれる(・・・・・・)ようにね」









＿＿＿＿＿

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