Avntis Eiji 2

#　83 ページ33

リクヲside

そらとツリメが卵を買いにコンビニへ向かっていった。


その為、リビングには僕とえいちゃんとAだけ。


2人は楽しく夜ご飯を作ってるみたいだけど。


凄い気まずい…！！！



エイジ「ごめんA、そこのネギ取ってくんない」


「これ？」


エイジ「そうそれ、ありがと」



キッチンで繰り広げられる2人の会話はカップルそのもの。


あぁ、前まで「リア充め！！」とか言ってた2人がくっつくとはなぁ。


それにしても僕が心配なのはツリメ。


どうにかしていつものテンションを保とうとしてるみたいだけど、


顔もひきつってるし、何より震えまくり。


昔からツリメは強がる傾向がある。


どうにかしていつもの笑顔を見せるんだよな、辛いときでも。


僕は一番皆と出会うのが遅かったけど、ツリメの傾向はすぐ分かった。


それは皆も十分承知してるみたい。



エイジ「りっくん」



ふとキッチンの方からえいちゃんの声がした。


ゆっくり振り向くとそこにはすっかりお似合いなカップルに変わっていた2人がいた。



エイジ「びっくりした？」


リクヲ「びっくりって何に？」


「私たちが付き合ったことだよ…！」



そう言って笑うAの笑顔は幸せそのもの。


こんな幸せそうなAの顔、久しぶりに見たな。


僕は2人の幸せを噛み締めながら「うん」と返事した。

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