HiGH&LOW Road of light 1

14 貴方side ページ14

目が覚めると朝日は登り

身体が思い通りに動かなくてズキズキと痛んだ。



隣ですやすやと眠るジェシー




こんな未完成の愛で



ジェシーは満足なの？




ほんとに私が、




『ほ…んとに好き？』



泣くな、



泣いてはダメ



強く生きるんだ、




尊龍さんとの約束




強く、生きなきゃ




ジェシーから離れて風呂場に向かう





汚れた身体をシャワーで流した。





私の望みはなんだ、




何がしたいの？




ちゃんとまとめなきゃ




SWORDを捨ててジェシーと居れば幸せ？


ジェシーやマイティーを裏切ってSWORDに帰れば幸せ？


バルジの思いどおりにすればいい？


私は、

どうしたらいい




そうか、





私は、







『………なりたかったんだ、』






ジェシー「A〜お風呂上がったらご飯準備できてるよ」



ジェシーの声が聞こえた。



『…わかった』





キュッと蛇口を閉めた






ジェシー「おはよ」




ジェシー「おいで」



タオルを広げたジェシーが私の滴る水を拭く



『ジェシー』




ジェシー「なぁに」




『なんでも…ないよ』





ごめんね、



ジェシー





やっぱり貴方が求める愛を



受け止めることは出来ない。

15 ジェシーside→←13 貴方side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す