ねぇ当主様、私かなり優良物件だと思うから取り敢えず嫁にして【五条悟】

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可笑しい、絶対可笑しい









「…悟様が現れない」









何言ってるんだお前と思う人はどうぞ勝手に

確かにあの人は特級。忙しいのも分かるし、フラフラしてて良いような方ではない。会えないだけで可笑しいだなんて、どんだけかまってちゃんなんだよ…とか自分でも思ってる。それでも可笑しいんだよ！！

もう夜中の1時、任務はとっくに終わってるはず









「何かあった？いや、悟様に限って誰かに襲われるなんて事あっても無事だよね…じゃあなんで？？」









私が今居るのは悟様が借りているマンション

きっと普段の悟様なら、任務終わり速攻で帰ってきて、"きゃ、新婚さんみたいだねっ"みたいな冗談の1つや2つ言ってくるはずなのに。それが私、悟様が恐らく好いているであろう女の私が家にいるんだ。

それなのにどうして家に帰ってこない









「…電話してみるかぁ」









朝から拭えない嫌な予感を背負ったままスマホを手に取る

呼び出し音や時計の針が進む音が酷くうるさく感じる
黙れよ、私今から悟様に電話するんだから！！変に緊張させんなよバカ！！なんて…私誰に怒ってるんだろうね？疲れてる？

うん、疲れてる









「…もしもし」


「あ、悟様。帰りが遅いので連絡したんですが…何かトラブルでも」


"やっ、悟っ…"


「聞こえた？そう言うわけだから、じゃ」









ブチっと雑に切られた通話

なるほどね、人が心配してるなかお楽しみだったってわけか。へぇ、そう…あんだけ私に花嫁修行するよね？とか言ってきたり、頭撫でてきたりとかして散々好き好きアピールしといて、別の女と。ふーん。

…待って、この反応じゃ私悟様の事好きみたいじゃん









「いや、好きなんだけどさ」









じゃなきゃ嘘でも嫁にしてなんて言わないよ









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