ねぇ当主様、私かなり優良物件だと思うから取り敢えず嫁にして【五条悟】

17 ページ17

.









悟様をなんとか説得して任務へ行かせて、生徒達に勉強を教える

まさか生徒の前だって言うのに、あんなに堂々と駄々を捏ねられるとは思わなかった。正直ちょっと引いた、いや割と引いた。でも顔が良いせいで、潤んだ目も最高に綺麗だなとか思っちゃったから多分プラマイゼロ。

つまり悟様は顔が良いだけの人って事よ









「…あ、悠仁くんそこ違うよ。こうして、こう…ね？」


「マジじゃん気づかんかった…ありがとAさん！」


「いえいえ、そろそろ休憩しよっか」


「ふぅ、やっぱり28歳児に教わるより分かりやすくて捗るわ…Aさん本当教え方上手ですね！」


「皆の理解力が凄いからだよ。それに…悟様に教えてた頃の方がずっと大変だったから」


「「「…あー」」」








何を隠そう、悟様に勉学の指導をしていたのは私だ

学校に通ってはいなかったが、もともと何かを集中してこなす事は好きだった。だから勉強する事はなんの苦でもなかったし、それが恩人である悟様の為になるのなら尚更頑張る事ができた。ただうん…あの人年中無休の反抗期みたいな人だったからかなり大変だった。

俺最強だから勉強なんて必要ねぇから、とか平然と言ってたなぁ









「ふふっ、今じゃあんなに丸くなって」


「え"、アレで丸くなったってどう言う事よ」


「まぁ確かに」


「……そう言えば恵くん」


「？なんですか」









色々思い出したついでに、1つ気になる事がある









「…夏油さんに連絡先、返してくれた？」


「あー、そう言えば連絡してませんでしたね」


「昨日の今日だし…それで、返してくれたよね？」


「連絡してないって事は、つまりそういう事です」


「…ごめん、お姉さんちょっと耳遠くなっちゃったかも」


「返そうとしたら、受け取らずに捨ててと言われたんで捨てました」


「…………」









あー、なんか嫌な予感するわ









.

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す