ねぇ当主様、私かなり優良物件だと思うから取り敢えず嫁にして【五条悟】

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痛い、悟様とおばさんの視線が痛い

やらかした、まさかこんな漫画みたいな事が実際に起きるとは…猫被りだって頑張ってきたし、本性バレないように必死に演じてきたから心の声漏らすなんて初歩的なミスするわけないと思ってたのに！！

あーどうしよう、ひとまず誤魔化してみる？









「悟様、そろそろ会合のお時間が…」


「いやまだ30分はあるよ？」


「皆に挨拶を済ませてはどうでしょう、悟様に会いたがっていましたよ！」


「僕に会いたがるなんて一部の人しかいないでしょ」









無理だ無理です無理なんです

陸眼を目の前に誤魔化すなんて無謀だったのかもしれないね！！それでも誤魔化したいんだよ！！あぁ、私の清楚キャラが…五条家に仕えるとなった時からこの本性は晒しちゃいけねぇと思って演じ続けてきた清楚キャラが音を立てて崩れてくよ。

私の心は涙一色、ブルーな気持ちでいっぱいです









「取り敢えずそこの君は下がって？僕はコイツと2人きりで話がしたいから」


「…会合には遅れぬようにお願い致します」


「分かってるって〜」


「ぁ、まっ…」









数分前の私に問いたい

こんな状況になると分かってもあの甘い空間から抜け出したくないか？迷わず抜け出せ！！走って振り返らず逃げろ！！さもなくば冷や汗ダラダラの姿を綺麗な蒼い瞳で舐め回すように見つめられるぞ！！

私五条家出禁 専属使用人解雇されるかな？人生お先真っ暗だわ









「昔からなんか変だと思ってたんだよね」


「、へ？」


「だって似合わないんだもん、その口調とキャラ」


「顔が良いからって調子乗んなよ……ぁ、」


「やっぱり、そっちが本性ってわけね」









本当にどうしたの私の口









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