名前、呼び間違えました【五条悟】【夏油傑】

すまん１ ページ1

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キッカケは本当に些細な事だった









「はいこれ、傑甘いの好きでしょ？」


「…は？」


「え、どうしたの？何時もなら飛びつくのに…頭打った？」


「待って、お前それワザと？」


「それって何さ…あ、悟ー。お昼まだ？蕎麦食べいこ」


「…ん？」









立ち寄ったケーキ屋さんの箱を悟に渡し
お店の情報がのったスマホの画面を傑に見せる

至って変わらない話をしてるはずなのに上の空な2人

何か変な事を言ったか？と先程の会話を思い出す
そして気づいた、気づいてしまった









「…すまん、呼び間違えた」









頭の中では分かっていた、それなのに…
私の口は彼らの名前を見事に呼び間違えたのだ

悟を傑、傑を悟

そりゃ人間呼び間違えなんて生きてればするもの
先生をお母さんと呼んでしまう、的な感じで




普通の人なら笑って流す出来事





しかし、彼らは普通の人じゃない

クズ野郎、問題児、最強
一癖も二癖もある2人組

そんな人が笑って流すわけがない









「もう2度と間違えねぇように」


「たっぷり教えてあげるよ」


「「俺ら/私達の事♡」」









ニコニコと笑う顔は般若そのもの

私は彼らの地雷を踏んでしまったみたいだ









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