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高専に戻り、もう18時を過ぎた頃
整った顔が目の前にある時、どうするのが正解か
目を見つめ返す、反対に目を逸らす、話を振る、いっそ殴る。個人的には殴るを決行したい所だが、当たらなければ無駄な体力を使うだけ。
誰でもいい、この状況をどうにかして
「…あの、五条サン」
「ねぇ、A」
「ハイ」
「抱いてもいい?」
「…は?」
その瞬間、身体は机に倒され視線は天井を向いた
より近くなった五条との距離、いつの間にか露わになった、吸い込まれるような綺麗な瞳。打ち付けられた背中が痛む中鼻を掠めた、変わる事のない五条の匂い。
五条だけの匂い
「知ってた?綺麗な愛でなくとも、ソレは成立するんだよ」
「ちょ…何、言ってっ」
「愛し合ってない、だからこんな事できません…なんてのは古い考えだ。愛し合ってなくても、交わり肌を重ねてる人はこの世に数え切れないほどいる。現に傑もそうだろ?」
「意味が、理解できないんだけど…」
「まぁ…簡単に言うとね」
僕と浮気しようよ
返事をする間もなく塞がれた口
断るなと言わんばかりの荒いキス
痛い程感じる五条からの愛
「傑と別れたら、浮気相手じゃなくて…そーゆー関係って言うのでも構わない」
「、は」
「都合のいい男にしてくれていいよ」
「アンタ…自分が何言ってるか、分かってんの?」
「もちろん分かってるよ?僕はね、僕がAを愛せればそれでいい。だから…」
パチンと乾いた音が響く
「ふざけるのも大概にしなよ」
愛せればそれでいい?
止めて、もう愛とかいらないから
傑からも五条からも誰からもいらない
お願いだから、私を愛さないで
愛情なんて、欲しくないんだよ
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時雨 - めっちゃ好きなお話です!こういう読者側が考察できるお話、めっちゃグッとくる!! (7月8日 18時) (レス) id: 2f5eac8809 (このIDを非表示/違反報告)
あ - どういう意味なの?なんで五条じゃダメなの?なんでさっさと別れとかないの?小説書くなら最後まで分かるようにしたほうがいいですよ (2022年8月1日 4時) (レス) @page19 id: c00755ba92 (このIDを非表示/違反報告)
夜風@常に眠い(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます!好きと言って頂けて嬉しいです…最後まで読んでくださりありがとうございました! (2022年3月24日 21時) (レス) id: 9708a22072 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - ゥッッッッッ好き (2022年3月23日 7時) (レス) @page21 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
みな - 何この話…結局なにがしたかったんだ?意味わからない (2022年2月17日 7時) (レス) @page21 id: dc66df0946 (このIDを非表示/違反報告)
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