…33… ページ35
貴方side
希望なんか持つだけ無駄だって、人狼の歴史に出てくる偉い人が嘆いてたのを何故か思い出した
人間と人狼は仲良くできない
もしできてたとしたら人狼の国なんてきっとできてなかったはずだから
ポタポタと雨が降り始めたようで、外から雨の匂いが濃くする
ぽんぽん、と背中をたたく隊長の手が緩やかに止まる。また寝ちゃったみたいだ
それはそうだ、俺より遅く寝たんだから眠ってしまったって仕方ない。今日休みだし
じっと隊長を見てたらなんだかまたお腹が空いてしまいそうで、慌ててベットを出た
自分の部屋にいって着替えて、ぽけーっと窓の外を見てたらなんだか外に出たくなった
寮の周りだけならちょっと散歩してきても大丈夫かな
隊長には書き置きを残して寮を出ようとしたら同僚二名を見つけたので声をかける
貴:おはようございます。二人ともここでなにしてるんですか。
「あ、おはようA。ちょっと掃除しようと思って箒探してたんだよw
「でも全然見当たんねぇーのww
ははは、と苦笑するところを見るに本当に見つからなくて困ってるみたいだった
そんな二人を見て、ちょっと考えてからふたたび声をかける
貴:、、、なら一緒に散歩行きませんか。嫌なら別にいいんですけども。
じっと見つめながらそう問いかけたら二人は顔を見合わせて考えたあと、うんと頷いてついてきてくれた
「Aを一人にするわけにはいかないからなぁ。
「アズ隊長にも気を使ってやれって言われてるしな。
貴:そうなんですか？
「そうなんだよ。あぁみえてアズ隊長、お前のこと大好きなんだからさぁwww
「ま、歳も近いし弟みたいに見えんだろwww
貴:そうですか。
ケラケラと笑って喋る同期二人の話を聞きながら傘を出してきてさして寮の外に出る
二人とも遠出したいわけじゃないのはわかってるみたいで、自然と寮の周りを周り始める
不意に基地からも寮からも少し見えずらい場所に入った瞬間、さっきからなんとなく感じていた影が動いた
ついてきてくれていた二人が急にぶっ飛んで、俺の視界から消えてしまう
咄嗟にハンドガンを抜いて撃とうとしたら突然ハンドガンが炎上して咄嗟に手を離した
次の瞬間には誰にも触れられていないのに体が吹き飛んで木に横腹と頭がクリティカルヒットして
俺の意識はあっけなく水溜りにおっこちた
二人とも大丈夫かな、なんて思ってる暇ないんだろうけど。何故か最後に思ったのはそんなことだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 784人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
禍垂 - アッ涙がぁ涙がぁうわぁぁん (2022年7月4日 12時) (
レス) @page46 id: d6fe9fa422 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ - 全然大丈夫です！和紙さんこそ大丈夫ですか？アッ、最近和紙さんの小説を見させていただいているものです。これからも応援してます！頑張って下さい！ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 920c112846 (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。全然大丈夫ですよ。むしろ和紙さんの方が大丈夫ですか？落ち着くまで更新はお休みしてゆっくりしてください。いつも応援してます体調には気をつけてくださいね。 (2021年5月15日 0時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
ミコ - アズール隊長！？そしてこの喋り方､､､もしやツイすテのオくタヴィねルの寮長か！？ あっすみません違いますよねそうですよね更新楽しみにしてますありがとうございました（？）はい作者様プロやん（？） (2021年5月11日 21時) (レス) id: 5412205f13 (このIDを非表示/違反報告)
Web版さん - 新作おめでとうございます！テンポ早くてめっちゃ次が気になります！人狼くんが冷めない眠りに行かないように願っています……っ更新頑張ってください！応援してます！このご時世なので体調にはお気をつけください。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 1323f7e7de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月9日 10時
