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貴方side
戦争が終わって一週間経った頃
どういうわけか僕は鬱と一緒に元は精神病院だったという廃墟に来ていた
しかも夜
なんでこうなってるのかって言われたら今日のお昼にあった会議に遡る
会議では前の戦争の話がメインだったけど、サブとして最近何やら怪しい動きをしているテロ組織の話が上がった
そいつらの拠点だと言われているのが元は精神病院だったという廃墟
今は変な噂もあって誰も来ない上に、設備が残されたままで拠点として使うにはもってこいらしい
でも本当にそこが拠点なのかは実際に行って確かめないとわかない
だから誰か行ってこい。ってグルッペンが言った瞬間みんなにげるんだもん、笑うよね
まぁ結局、ジャンケンに負けた鬱がいくことになったんだけど
昼間は敵とかち合う可能性が大きいから夜中に行けって言われて怖い怖いと騒いだ鬱は
どういうわけか僕を抱きしめて
鬱:せやったらAも連れて行く!!お願いや!一人にせんとってくれ!!!
って叫び散らしたので、仕方なくついて行くことになったのです。僕優しい
ということで現在、ライト片手に歩く鬱の肩に若干縮んで乗っている
鬱はなんだか色々いっぱいいっぱいらしく、僕がちょっと縮んだくらいじゃ気付かないみたい
そんなに怯えなくても、、、って思いながら辺りをキョロキョロ見たり、鬱にすりすりして落ち着かせる
貴:ぴ!ぴ!
鬱:A〜!ありがとぉ〜!!まじ、がんばるわ。
貴:ぴ。
鬱:きゅ、急に飛ばんといてな!?なんか言ってからとんでや?!
貴:ぴ。
鬱:よし。よし、行くぞ。
鬱が必死すぎて面白くなってきた
笑っちゃいそうになるのを必死に抑えていたらいつのまにか二階にまで来てた
コツン、コツン。鬱の足音だけが響くこの廃墟、人が出入りしている形跡はある
貴:ぴ。
鬱:そこにもあった?
鬱の肩から降りて、とてとて歩いて行って真新しい足跡の前で止まって教える
鬱:Aがおるお陰で結構落ち着いて見れるわ。ほんまありがとうな、A。
貴:ぴ!
ワシワシと頭を撫でてくる鬱はやっぱりいつも通りタバコ臭いけど、とっても大好きだ
暫く調査したけど、何か怪しいものがないか探したけどこれと言ってなにも見つからなかった
足あとは肝試しにきた奴らのかな、って僕は思ったけど鬱は靴底の跡を見てうーん、と唸ってた
鬱:これ、軍用ブーツとちゃうかな、、、。
そう鬱がつぶやいた瞬間
どこからか物音が聞こえた
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優雅矢雫(プロフ) - 可愛すぎちょー好き! (2020年12月27日 0時) (レス) id: 6140c46fdc (このIDを非表示/違反報告)
腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇ - 更新お疲れさまです、ありがとうございます (2020年8月30日 23時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 主人公くんいい子…可愛い…はっ!これは…神では…?好きです(唐突な告白) (2020年8月30日 1時) (レス) id: f3c1e985f9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 連続で申し訳ないです。30のずこここここ…の下り笑いました!シリアスになるのか…と思った矢先の笑いありがとうございます! (2020年8月27日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 思ってたのにな、の終わりでもういい意味での鳥肌ぶわぁってなりました。凄い好きです! (2020年8月26日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年8月11日 23時