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貴方side
今、私は夢を見ている
地獄という名の夢を見ている
「グルッペンっ！！！まって！！そっちに行かないでください！！」
彼の後ろ姿に向かってそう言った、けれど、彼は止まらず駆けてゆく
「いけない！！！ダメです！！戻って来てください！！いやです！！グルッペンっ！！！」
悲鳴に近い、己の声が、止まることのない彼の背中に吸い込まれてきえる
「グルッペンっ！！！！」
彼の名前を呼んだ、次の瞬間、彼の頭が無くなって体が地に落ちた
「ひっ！！！い、やだ、、あぁ、、ぐるっぺん、、、ぐる、っぺん！！」
涙が溢れて出てきた、と同時に後ろから声が聞こえてくる
『幹部は全員死刑とする』
慌てて振り向けば、優しい赤が、いつのまにか剣を握っていた私の手を目で押しとどめた
『お前だけでも、逃げるんや』
「いや、いやです。そんな、そんなこと言わないで、、頼むから、、嫌なんだ、、、。」
「いっしょ、いっしょにっ！！！俺も！いっしょに！！！」
一緒に、死なせて
伸ばした手は、弾かれる、私は走り始める、そして、黒い彼の背中に手を伸ばす
「グルッペン、頼むから」
「私をっ、、俺をっ、、、！」
置いて、逝かないで
その言葉をいわないように、必死になって口を塞いだ掠れた声が出た、涙は止まらない
いつのまにか、私の周りには彼らであったものが転がっている
軍に入った当時から憧れ尊敬し続けていた彼に向かって手を伸ばせばぼうっ！と彼らが燃え始める
火が服に移って燃え始める
熱い、熱い、熱い！！！！
いつもの夢ではないその現象に、驚き混乱し、泣き叫んだ
その時、炎をも吹き飛ばすような大きな「ワンッ！！」という声が響いた
驚き飛び起きた私は、腹部の痛みですぐにベットに横になった
顔を動かせば、イフの白銀の毛が見えた、と同時にイフが私を見た
貴:いふ、、りー、と、、、？
体が熱い、熱が出ているようだ。しかも結構高い。夢で火が出てきたのはこのせいか
イフが小さく吠えてから、医務室から出て行った、その少し後
医務室の扉が豪快に開いた
そして、ゾムが飛びつくように私に近づいてきて、私を抱きしめた
ゾ:A、よかった、、って熱っ！！ちょぉまって、あっつ！！熱あるやん！！
貴:ぞ、む、、。
ゾ:大丈夫やでA、説明やったら後でちゃんとしたるから。
そうとだけいうと、彼は私のおでこに冷たいタオルを置いてコールボタンを押した
あぁ、頭が回らない
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ハト - パスワード解除ありがとうございます！いまきがつきました！あした見ます！ (2021年3月17日 21時) (
レス) id: bbc0313281 (このIDを非表示/違反報告)
にあ - パス解除ありがとうございます 面白かったです (2019年6月8日 18時) (レス) id: 517e27685c (このIDを非表示/違反報告)
しあ - なんか、、、いつのまにか涙が出てました。 いつから涙もろくなったのかわからないですけど、凄く感動してます！ (2019年6月1日 14時) (レス) id: d3cdf1a55c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ファ〜↑しんさん怖い。wwwwしゅごいね！（←w (2018年8月27日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
らずらいと。 - シルトメーチさんの作品どれもすごい大好きです！！続々編楽しみに待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 163ac01fe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月15日 0時
