第152話 ページ17
貴方side
はー、と精神的に疲れてやってきた屋上で星を眺めながらなおもため息を漏らす
これといって(我々にとって)問題なく終わったパーティでの記憶が過って胃が痛い
あの距離なら刺せた
隙だらけだった
前世ではありえないほど近い距離に居る、己と憎き復讐相手に、少し戸惑ってしまった
まるで己の大事な宝石を眺めるように、自身を見つめる赤い瞳に驚いて
貴:、、、強くなったな。
出会ったあの時よりも、ずっと強くなった。体型も大分戻ってきている
このまま続ければきっともっと強くなる。そしたら、きっと、あの時のアイツに再戦できる
瞳を閉じれば思い起こされる、あの時の光景
最近、よくこの記憶を思い出す。憎たらしい記憶で、まるで悪夢を見ているようだ
棚引く赤いマフラーに、ボロボロのくせに俺を凛とした折れない瞳で見つめるアイツが
憎い、憎たらしい
だんだんイライラしてきて一度自室に戻り、防音仕様の射撃場やってきて
ヴァイオリンを弾き始めた
節電のために電気はつけず、弦が見えるように月明かりの下で静かに弾く
ヴァイオリンは前世から趣味で弾いていたのだが、今世では一年前に入手してからになる
始めは上手く弾けず、真面目に練習してやっと元のように弾けるようになった
弾いている間は心が安らぐ、前世からのストレス発散方法だった
誰に聴かせるわけでもなく、ただ一人で弾き続けているだけの空間がとても安らぐ
一曲弾き終わったところで、背後から気配を感じ、振り返ると
そこにはロボロ隊長と鬱隊長がいた
二人は俺と目が合うとパチパチと拍手をする。いやいやいや
貴:いつからそこに？
ロ:中盤の辺りからやな。
鬱:めっちゃ集中しとったやんw上手ない？？やばいわ、、、多才やなぁ。
ロ:ほんまに！
貴:要領は良い人間なので。ここに来られたということはお使いになられるということでしょう。
であれば、小官はここらで失礼させていただきます。それでは。
さっさとヴァイオリンをケースにしまい隣を通り過ぎて訓練室を出ようとしたところで
鬱隊長に腕を掴まれ引き留められた
鬱:ちょいお話しせーへん？
貴:就寝時間が近いのですが。
ロ:それについては俺らが許可するわ。
貴:、、、承知しました。
それで？と向き直れば、机の方まで連れてこられたので促されるまま座る
素直に椅子に座った俺をみて、鬱隊長はニコニコと微笑みながら口を開いた
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岩(プロフ) - また我々国的なの作っては前と同じようにわちゃわちゃして、前とは違って長生きするんだろ…？んで流れ星とかで犠牲になった先輩方も記憶はないけどおるんやろ…？？ハピエンはやっぱりええですね！！ありがとうございます！！！ (4月29日 13時) (
レス) @page43 id: e3eeef0015 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ????(プロフ) - あっ何だ神か…涙がどバッタはなっはっは！！…………ありがとうございます(土下座) (2月20日 21時) (レス) @page43 id: 265c011d20 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最後めっちゃ泣けました。ハピエン最高‼作者さんいい作品の提供ありがとうございます！ (1月3日 11時) (レス) @page43 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - ワーホリってどういう意味か誰か知ってたりしませんか！！トントンがワーホリってどういう意味なのか誰か教えてくださいませんか！ (12月20日 14時) (レス) @page43 id: c8a05a8ee5 (このIDを非表示/違反報告)
U - やばい、終始涙で文字が読めなかった...他の皆さんの言葉を借りることにもなるけど主人公の心情の動きに私の心もつられてしまう...(ꈨຶꈨຶ) (8月31日 1時) (レス) id: 22e7845591 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年6月10日 21時
