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貴方side
パチリと目が覚めた
真夜中だったけど、なんか早朝に起きたような感覚がして目が嫌に冴えていた
チラッとドアの方を見たら、ドアの前に誰かが立ってて内心びびったけど
立ってる奴が近づいてきて、心配そうに顔を覗き込んできて、その整った顔立ちを見て思い出した
このイケメンまじで俺の護衛になったんだ、、、軍人こわ、、、と思いつつ静かに声をかける
貴:なぁ、、、名前は？
T:テオです。
貴:てお、、、俺、あれからどのくらい寝てた？
T:今夜で三日になります。
三日。もうやだほんとに、、、絶対体力ミジンコじゃん、、、まじ勘弁して
はぁぁぁあと深くため息を吐いたら胸がやっぱまだ痛くて、顔を顰めたら
テオは隣に座ってそっと優しく胸を謎に撫でてきた。なにお腹痛い時と同じ事してんの？？
そう思いはしたけど、俺の一言で人生振り回されてる男に言うのは酷だと自分で思って黙った
暫くお互い無言でいたら、おずおずといった様子でテオから声をかけてきた
T:あの、一つ聞いてもいいですか。
貴:なに。
T:お名前、、、
あー、と悩む。軍の奴らに名前覚えられたくなくて誰にも教えてない俺の名前
偽名名乗っても、きっと反応できないから意味ないだろうし。と少し悩んで口を開いた
貴:A。
T:A、さん。
貴:さんはいらない敬語も別に必要じゃない。その代わり、俺がゆっくり寝れるようにしてくれればいい。
T:わかった。
うん、と頷いて返してくれるテオの表情はあまり動いてない。元より表情筋が動くタイプじゃないらしい
あの時の困り顔はレアだったんだなって、なんだかちょっと面白かった
でもずっと顔を見てたら、なんか罪悪感湧いてきて、自然と口から音が漏れる
貴:、、、悪いとは思ってる。
T:え、
貴:俺の我儘で、お前の人生めちゃくちゃにしたのは、わかってる。
でも、、どうせ俺は長生きしない。だから別に忠誠を誓えとか、そんな事言わない。だから、今だけ
守ってくれって、言おうとしたのに、テオは謎に俺の酸素マスクの上から手を被せて俯いて言った
T:そんな事、言うな。
震えた声だった。この声色は知ってる。今まで嫌だってくらい失ってきた人の声だ
学生時代仲良かった警ギの人が昔の部下との話してるときに、よく出してた声色だった
T:恨んだりなんかしてない。寧ろ逆で感謝してる。だから、そんな事言わなくていい。
そう、何も言わない俺にテオは言った
声はまだ震えていた
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ゆき - めっちゃ面白かったです‼毎回思いますが、このような物語を思いつく作者さん天才!! (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - なんだろう、いつも思うんです…オリキャラとの関係、すきだなぁ、って (12月3日 20時) (レス) @page35 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
噫 - オチ最高すぎます...！！w元々は誰がなんと言おうと、心のキャパも一般人の夢主くんの人間味のある性格に惹かれました...素敵です、愛... (2023年2月16日 4時) (レス) @page36 id: 83dbe52863 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉぉぉぉぉぉ - オチがwwww最高すぎるだろwwwwww (2022年12月30日 18時) (レス) @page34 id: 473fb732d8 (このIDを非表示/違反報告)
プロかぁ？ - 和ヶ紙さんの作品マジ毎回面白いっすわ！ほんとに一気読み出来ちゃうくらい。マジリスペクトしてますチッス。 (2022年11月28日 9時) (レス) @page34 id: e5fea05a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月27日 23時
