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第54話 ページ10

貴方side

ここは地獄ですか、そうですか


そう投げやりな心をどうにか奮い立たせて地面を蹴った


そのまま地面にダイブしてもいいくらいには心も体も疲れてた


自分が生きてるのかも死んでるのかもわからないまま走ったあの時はまだ、、、


貴:まだ、普通だったのかもなぁ

ロ:どうしたん?

貴:ロボロ、、、いや、ね。いつからこうなったのかなぁって


そう言いながら瞳を指差して笑えば、ロボロは真っ直ぐ俺を見つめた


ロ:そういえば、目の色変わるんやったなぁ

貴:うん。生まれた時からこうってわけじゃないよ?

ロ:あー、昔のアレのせい?

貴:そう、抜け落ちた記憶とぶっ飛んだ理性のせいでなーんにもわかってないままなんだよねぇww

ロ:一回しんぺい神に診てもらったら?もしかしたら治るかもしれんで?

貴:んー、今はいいや、また今度ね


んしょ、と立ち上がって返してもらった自分のナイフをクルクル回しながら自室に向かって歩き始めた


兄:寝るん?

貴:うん、一応朝まで寝ておこうと思って

兄:そっか、おやすみ

貴:おやすみなさい、また明日


ヒラヒラと手を振り、別れを告げてからふと思う、おやすみなさい、なんて言ったのはいつぶりかなって


貴:(俺も変わり始めてるのかねぇ、、、?)


窓に映った自分の顔はどこか嬉しそうで不思議な気持ちになった


久しぶりに帰って来た自室の窓から見えた星々が酷く眩しくて、俺はすぐにベットに潜り込んだ


ーーーーーーー
朝5時、いつも通り目が覚めた


でもいつも通りすることがあるわけではなく、何もすることがなかった


部屋を出て食堂に向かえば鍵がかかっていたのでちょっといじって開けた


キッチンに勝手に入れば丁度パイの材料があったので勝手に作った


貴:うんうん。いい匂い!!これぞ俺の仕事って感じするねぇwふふふww


ここの兵士の人数なんて聞いてないので、とりあえず適当にいっぱい作ったのをカゴに盛る


味はロシアンルーレットだなぁw好きな味に当たるといいね!ってやつだね!


一つ手に取り食べて見れば胃が拒絶反応を起こして吐き欠けた


そういえば、まだ食べれないんだった!と焦ってトイレに駆け込んだ


ーー少ししてーー

貴:あー、勿体ないことしちゃったなぁ、、、


なんて落ち込みながら食堂に戻れば何やら行列ができていた


貴:なにこの行列

シ:パイ貰うためにみんな並んでんねんw

貴:へぇ、、、ん?


パイ??

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ゆき - 作者さん天才!!いい作品をありがとうございます。 (1月3日 22時) (レス) @page27 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 天才ですか?涙腺崩壊しました、(´;ω;`)ウッ… (12月5日 6時) (レス) @page27 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
reona0521(プロフ) - 完結おめでとうございます!相変わらず一つ一つの作品のクオリティが高いねすね(褒め言葉) (2018年10月6日 20時) (レス) id: 4091e15341 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 方耳可哀想だなぁ(←其処かよ (2018年9月2日 16時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎回さすがのクオリティですね!!次回作待ってます!! (2018年1月13日 14時) (レス) id: 59478b82da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年12月22日 17時

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