第27話 ページ29
貴方side
あれから数時間、とうとう夜になった、作戦は静かに、、確実に動いている
俺はこっそり医務室から抜け出し近くの一番高い木の上で遠くをミていた
遠くというか、敵の進行を見ているのだけれど、敵は予想いや、予知通りの数と陣形で此方に迫ってきていた
フッ、と思わず呆れたような失笑が俺の口から漏れて消えた
自分の予知がなければ、あの軍勢が全て体制が殆ど整っていかったであろう我々軍に押し寄せていた
そう思えば、俺の予知の便利さ、恐ろしさが痛いほどわかってしまった
先ほどの失笑は、そんな物を一気に抱えた愚かな自分に対してのものだった
これからの未来は決して良いものではない、むしろ地獄より地獄になる
板挟みだ、仲間(ﾋﾄ)の感情と、死神の上からの命令で、これからずっと、、、
でも、これが俺の仕事
元々、それほどヒトに興味があったわけじゃない、単にゲームをしたかっただけで、、、
皆んなと仲良くなったのは、結果論のようなものですしおすし？
その結果論に色々ついて来たものの中にあったのがヒトの感情等々
今ではどの死神よりヒトの感情はわかるつもり、、、
木の上で器用に立ち上がり、水晶を鈴に変化させて、チリン、と一度鳴らす
すると少しして数名の死神が集まった、全員俺の後輩に当たる死神だ
貴:今から大きな戦闘に入る、漏れがないように各自ミスのないよう行動してください
俺の言葉に、うん、と言った感じで頷いた後輩達を見つつ
様子を伺っていれば、もうほんの数メートルでぶつかることがわかり
そっと片手ををあげる
そして、、、両軍がぶつかったと同時に素早く腕を下ろした
次の瞬間、姿を崩し、霧の姿で戦場へと全員が高速で向かった
俺は上からの命令で、今回の仕事に関しては不参加となっている
つまりは、戦場に行くのであれば人として迎えという事
ならばその通りにしよう
さっと木から飛び降りて、スタリと地面に降り立ったと同時に、、走る！
走りながら鈴を二丁の拳銃に、黒ローブを''薙刀''に変形させた
俺の愛用武器は薙刀だ、日本に行った時に見つけ、気に入って使い始めてからの相棒だったりする
ヒトの足より早く走れる俺の足はすぐに戦場までついた
俺はヒトを殺さない、殺してはいけない、だってヒトの生死を正しく導くのが仕事なのだから
死の運命に従わせてヒトを輪廻へ導く、、、死を司る神ですから、、、ね
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月5日 20時) (
レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです！これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね！自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月28日 19時
