第16話 ページ18
貴方side
軍医さんと別れてから、風に流されるようにしながら軍の要塞(城)に帰って来た
疲れた
今日は久々に、、いや、、、何百年かぶりに疲れを感じた
身体を分散させて、軍の監視対象のヒトを監視し始める
異常は何もない、いつも通りだ。
死神には睡眠なんてもの必要ない、それなのになぜか眠たく感じた
どうやら慣れていないことをやりまくっていたせいで、疲れが溜まりすぎてしまっているらしい
正直言って帰りたい
ふわふわと漂いながらそんなことを思っていれば、視界の端に移った神の文字
そちらをミれば、暗めの金髪も共にミることになった
し:伝言、確かにつたえたよ
ド:、、、あぁ、ありがとう
し:彼がイギリスだったなんてびっくりしたよwみんなから聞く限りもっと軍人らしい人だと思ってた
ド:あいつは占い師だと言っていた
し:!、へぇ、占い師かぁ
ド:あぁ、それにかなり強かったゾ!
し:へぇ、、、そんな彼を逃しちゃったんやw
ド:見つけるさ、必ず
ドイツの瞳は真剣そのもので、軍医さんはクスリと微笑んで頷いてからどこかに行った
見つけられはしないだろう、なんてったって、存在そのものがないモノだから
お前のしていることは無駄足だよ、そう、言ってやりたい気持ちにかられる
だけれど、残念ながら俺はそれを言える立場のモノじゃない
上にバレたらクソめんどくさいしな←
視覚をオフにして、ふわふわとまた漂いながらただヒトの声を聞く
「全然情報でてこぉへん、、、なんでや?」
「機密ってレベルか?これ??」
「いいなーグルッペン、俺もイギリスに会いたかった」
「お前は畑をいじっていただろう?」
「それでも誘ってくれてもいーじゃん」
後半の会話、下記覚えのある声に視覚をオンにしてミてみれば
そこには白い軍服を着込み、刀と呼ばれる日本という国の剣を差した男がいた
ふと、
男と視線が重なったような気がした、俺はまさかと思いつつ
漂うのをやめ、その場にとどまる、すると男はこちらを確かに睨んだ
もしかして、と冷や汗が止まらない中、じっと彼を見つめていれば
彼はそっと腰の刀の柄に手を添えて、こう言った
?:グルッペン、お願いだからさ、変なの連れてくんのやめてくんない?
貴:(やっぱり!こいつ俺のこと見えてる!!)
たまにいる、視えるヒト、あぁ困った、取り敢えず逃げようと近くの窓から外に出た
そしてすぐにこれからどうしようかを考え出すのであった
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猫好き - 更新されるたびにガッツポーズを天にかかげてます!これからも頑張って下さい!! (2019年3月5日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり - コメント失礼します。これからの展開楽しみにしてます。更新頑張ってください. (2017年8月22日 13時) (レス) id: d90722d3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 本当に貴方様の書く小説が大好きです。更新がんばってください。本当に楽しみにしております。 (2017年8月7日 3時) (レス) id: adf48589a1 (このIDを非表示/違反報告)
はとぽっぽ(プロフ) - はじめまして、いつも小説を読ませて貰ってます。今回の第6弾も最高に好きです!これからも応援してますので無理をなさらない程度に更新よろしくお願いします。 (2017年7月26日 2時) (レス) id: acdbdace9d (このIDを非表示/違反報告)
いろは ろくね - まーた今回も面白そうな作品を作りますね!自分シルト・メーチさんの作品が、大好きなのでこれからも更新頑張ってください。 (2017年6月29日 22時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月28日 19時