第42話 ページ44
貴方side
振り返らずに走り続けているとあの秘密基地が見えて来た
俺は秘密基地に転がり込むとすぐに腹の手当てをした
しんさんほど上手くはないにしろ、俺も一応怪我の処置はできる
処置は十数分で終わり、俺はベットに転がった
貴:(グル氏、行くなって行ってくれてたなぁ、、、)
先程のことを思い出してなんだか泣きそうになった、こうするしかなかったんだ
それに、バレたら出て行くって決めてたんだ、、、遅かれ早かれ、出て行くことになってたんだ、、、
そう自分に言い聞かせて、帰りたいと、戻りたいと叫ぶ心の声を無視した
心の声をを無視しても、目から溢れるこの涙はしばらくの間止まらないだろうけどな
だんだんと眠気が襲って来たので、その眠気に任せて俺は瞳を閉じた
朝、太陽の光がカーテンの隙間からやって来て俺の顔を照らした
ふわりと浮上した意識は腹の痛みで一気に覚めていく
少し呻きながら体を起こして腹の具合を見れば包帯は血で使い物にならなくなっていたので包帯を巻き直す
痛い、あちこち痛い(泣)
鎮静剤を出して飲んだ、体の痛みは少ししたら消えたけど、心にぽっかり開いた穴は埋まらなかった
貴:早かったなー、バレるの(まだ、したいこといっぱいあったのになぁ、、、)
なんて、昨日のことを思い出しながらそんなことを考えていた
こうなったのも全部あいつのせいだ！！
考えれば考えるほど、どんどんイライラが募った、あの男さえ来なければ、トン氏達が怪我をすることも
みんなに俺が蜘蛛だって少しの間は気づかれずに済んだのに、、、
そこまで考えたら、出る結論は皆同じだろう。俺から仲間を奪ったあの男に復讐を
貴:絶対に、許さない、、、！
結論が出たら早い、男のことをパソコンで調べた、最近触っていなかったから少し不安だったが、案外すぐにわかった
貴:●●●●国の王様の秘書で、王様へは忠誠を誓ってて、しかもかなりの愛国心を持ってる。
国のためならなんでもできる、ってキチガイかよ(呆
だが、これだけわかれば十分だ、秘書サマの大切な物を一つ残らず消してしまおう
王も、国も、すべて！！！
なぁ、知ってるか？
蜘蛛の復讐ほど怖いものは無いんだぜ？
ー我は非道な蜘蛛なり
捕まえた餌(敵)は決して逃さないー
貴:さぁ、楽しい復讐を始めよう
《復讐の先にあるのは己の死だとわかっていながら進む蜘蛛》
ー蜘蛛は賢明で阿呆であるー
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黒猫飴(プロフ) - 作者様の小説読み返し(五、六回目)期間に入っております。あなた様の小説が、マジで面白くて大好きです！！書いてくださって、本当に有難う御座います。続きに行ってきます！！ (2022年5月29日 11時) (
レス) @page1 id: c8537bae2f (このIDを非表示/違反報告)
0 - 面白過ぎて１日で読み終わってしまった! (2022年1月18日 21時) (レス) @page48 id: b5ffb20314 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - すみません、コメントする作品を間違えてしまってました (2021年9月16日 21時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編も読みたいのですか、パスワードを教えて欲しいです！ (2021年9月16日 21時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
優雅矢雫(プロフ) - 最近見だしたんですがすごく面白いですこれからも頑張ってください (2020年12月26日 23時) (レス) id: 6140c46fdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月4日 22時
