第89話 ページ44
貴方side
暫く秋瀬と2人で星座の図鑑を見ていた
沢山の付箋に、沢山のメモ書き
普通の図鑑より読みやすく、読んでいてとても楽しい。流石教授様だ、と思った
秋:なー、Aー。
貴:なんだ。
秋:相談、してみる？
貴:、、、誰にだ。
秋:教授様、か隊長？2人ともすごく真っ直ぐな人だし、頼りになるじゃん？
貴:、、そうだな。
秋:ま、相談するかどうかは任せるぜ。
秋瀬は提案はすれど、それを実行するかどうかは俺に任せてくる
俺の判断を信じているのだろう、こいつは
ペラペラとめくられる星座の図鑑を眺めながら考える。前なら言おうだなんて思わない
バレる前にどうにかしなければ、と考える事だろう。あの軍ではそれが当たり前だ
けれど、ここなら？
突然「暗殺者に命を狙われていて困っている」と相談されて、あの2人はどうするのだろう
ダメだ、想像ができない
2人のことを思い浮かべようとすると、どうにもほわほわしたものしか浮かんでこない
ニコニコと微笑んで頭を撫でてくる隊長に
星空に向かって指をかがげて楽しそうに笑う教授様
あの2人はどこか似ている、ような気がする。多分笑っている時の雰囲気が似てるんだ
貴:秋瀬。
秋:んー？
貴:隊長と教授様は似てると思わないか？
秋:あーwどっか抜けてる所とか、微笑んだときに出すオーラとか、ちょいちょい似てるかもなw
貴:、、、やっぱりお前の方が人のことをよく見てるんだな。
秋:そう？
貴:俺はなんか似てるな。ぐらいの漠然とした感じだったからな。
秋:Aって基本人の本質に興味ないもんなw。なんであれ有能であればいい、って感じだろ？
貴:確かにそうだな。
秋:良くも悪くも、距離がちょっと遠いのかもな。お前、誰相手でも一線引いて話すからさ。
貴:引いてないと危ない気がしてな。お互い深く知らない方が楽だ、とそう思っていた。
昔はそうだった
お互い深くは知らない。その方が互いを守りやすい。守り合う気なんかない
蹴り落とし合いが日常の軍内で、手と手を取り合うことなどあり得ない
どう相手を蹴り落とすかが重要であり、そのためにどう動けばいいのかを毎日考える
人間とは恐ろしい生き物だな
同じ生物なはずなのに、同じ星に生まれた生き物のはずなのに
場合によっては光にも闇にも転じる
俺は今でも闇なのだろうか。それはやはり自分ではわからないことだ
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ゆな - 更新ガンバレェ！！一番右の星をぽっちとしました←言う必要あったのかなぁ？まぁいいや では応援してます！ (2020年3月23日 14時) (
レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
全員嫁 - 新しいのが投稿されていて凄く嬉しいです！！！これからも頑張ってください！無理はしないようにして下さいね！ (2020年3月16日 6時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
４７ - 16話で「ナビゲートは大丈夫がやる。」になっていますよ〜｡ (2020年2月23日 20時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
樂-Raku-(プロフ) - 泣きました､､､これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年2月7日 18時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
梅酒緑茶(プロフ) - 続編おめでとござます！！大好きですううう (2020年2月6日 17時) (レス) id: e7f71a0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月4日 21時
