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貴方side
リーに乗せてもらって戻ること数分
途中でラルクに出会い、ナーシャとはそこで別れることになった
ナ:気をつけろよA。俺じゃ庇いきれないことだってあるぜ。
貴:もとよりお前に庇ってもらおうとなどは思ってはいない。俺を誰だと思っている。
ナ:優しくて部下馬鹿でお強い烈火様w大丈夫、そんなに心配はしてないのぜw
でも、あんまし無理はしないでくれよナ。俺は勝手に心配するからw
なんて迷惑な。と思ったが、どうやら真剣にそう思っているようなので言わずに返す
貴:わかった。そう言うならば、お前も無理はするなよナーシャ。
ナ:はーいwそれじゃ、我々軍の皆様にヨロシクぅ!またなA!!
ナーシャが言い終わると同時に駆け出したリーは、少しすると見えなくなった
貴:いつあっても元気な奴だ。
そうこぼしながらも、我々軍なら戻る最中考えているのはナーシャのこと
あいつは俺と同じように軍によって制限をかけられている人間だ
片目を隠すように言いつけられており、いつも眼帯をつけている
美しい髪は黙って切ることを許されず、いつも後ろで低く縛っている
あいつは無駄に顔がいいから、ぱっと見女に見えることもある
そして、いつも怪我をしている
今回も、あいつは顔に怪我をしていた。蹴ったことによる命令での傷だろう
あいつも、軍を出るべきなのだ
貴:なぁ、ラルク。お前も俺とともに死ぬのだけはごめんだろう?
そう問いかけながら優しく首を撫でてやれば、ラルクは何故か怒ったように体を揺らした
どうやら共に居る気らしい。そういえばお前は気が強い時もあるのだったな
貴:すまない。そう怒らないでくれ、俺が悪かったから、な?
なんて言ってみれば、ラルクは納得したかのように小さく鳴いて、スピードを上げた
貴:ははwそう飛ばさなくてもいいぞ!雪道で滑らないようにな。
俺の言葉に少しだけスピードを下げて走り出すこの子は本当に賢い子だ
途中、雪が降り始めて、俺の上着やなんやらを全てトントン書記長に着せたままなことを思い出して
なんだか寒く思ってしまった
別にこのぐらい大丈夫なのだが、なぜか部下どもが文句を言ってくるのだ
少しコートを着ずに外に出ていただけでぐちぐちと文句を言うのだからたまったものではない
普段、嫌がらせばかりされているから、せめてもの反撃のつもりなのだろうなぁ
反撃の仕方が可愛いな!!
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_ - 悪役じゃなくてただのいい人な件 (2023年4月14日 22時) (レス) @page21 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
黒野風雅(プロフ) - 悪役になりきれてない感めっちゃ好き (2022年7月29日 19時) (レス) @page16 id: bcd98c1a41 (このIDを非表示/違反報告)
(名前) - 愛想笑いしか言ってない……信用しないんだねぇw (2020年4月13日 22時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - とても面白かったです!これからも頑張って下さい!!(軍内と聞いてgoodnightを思い出して笑ってしまった…) (2019年3月16日 17時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - 俺はTwitterできないので、今までの作品は全部読めませんでしたがほとんどは読めたのでよかったです。これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月16日 8時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月25日 11時