【wrwrd!】我々さんと悪役さん【男主】

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貴方side

咳払いをして誤魔化す


だが軍医殿とオスマンは少し驚いた様子で俺を見てくる、やめてください


貴:、、、申し訳ありません。

し:いや、ええやんええやんwここはΘ軍やないねんから、怒られることもないやろ？

オ:せやで、ちょっと羽伸ばしたってバレへんかったらええねん。


はは、と笑って誤魔化す。バレなかったらいいとかバレた時が怖すぎるのだ


し:A、罰則って何しとったん？って、これは聞いたらあかんよな、、、。

貴:申し訳ありません、しんぺいさん。言えば私の首が飛びましょう。

し:せやんな、こっちこそごめんな。取り敢えず君は出来るだけ大人しくてか安静にしといてな。

貴:はい、わかりました。


それでは、と医務室から出ようとした瞬間、慌てた様子のお二人に止められた


貴:どうしました？

し:安静にって言ったばっかりやん？？

貴:はい、出来るだけ大人しく訓練することにしますよ？何か違うのですか？？

オ:A、寝てなさいって意味や。

貴:、、、え？


何を言われたのかがわからなくて数秒思考が停止してしまったのだが？？


貴:小官には仕事がございますし、我が軍の総統より、部下の事もよく見ておけとの命令ですので。

寝ていろだなんて、Θ軍の恥ですよ。それに小官はこの程度では倒れません。


ぺしっ、と掴まれていた手を軽く叩き落として、続けて言う


貴:我々Θ軍をあまり舐めない事です。同盟国といえど、無礼ですよ。


少し考えたらわかる事だったな、少し冷たく突き放さないと、懐かれる


もらって欲しいのは俺ではなくあいつらだ、俺は救って欲しいなど、思っていない


故に、無理をするなと言われる義理もない


医務室からでて、ゆっくり息を吐いて、言いかけた言葉をぐっと飲み込んで訓練室へ向かう


この日から、少しずつ、俺は我々軍で浮き始めた


ほかの一般兵に、俺の厳しすぎる部下への言動が目につき始めたらしい


それでいい


いくら「やりすぎだろう」と言われても「これが我が軍の指導の仕方だ」と突っ張る


怪我をしたら、わざと悲鳴をあげるほどの手当をしてやったし


叱るときはわざと大きな声で全員の前でこれでもかと言うほど叱りつけてやったし


仲が良いのだと言っていた相手に嫌われるぐらい側にいさせたし


友達だと言った我々軍の兵ばかりを褒めて、そいつの悪い点をこれでもかと言ってやった


さぞ俺が嫌いになったことだろう！！

なんせ俺は悪役だからな！！

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