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貴方side
総統様に手紙を手渡した
だが手紙を読む総統様の表情はとても良いものとは言えない
うちの馬鹿総統はなにを書いたのだろうか
グ:A。
貴:はい。
グ:ここに書かれている内容を、全てとはいかずともお前は知っているのか?
貴:いえ、存じません。
グ:ここには、一年後必要であればお前の部隊を我が軍にくれてやる、と書いてあるが?
おや?あの馬鹿もやるときはやってくれるのか??
俺の望みをかなえてくれようとするとは、、、これは大いに喜ぶべき事だな
自身の寿命を自身で縮めてくれるなどこちらとしては笑ってしまうほど良いことだ
貴:そうですか。
グ:いいのか?
貴:上の判断です。小官の権限ではなにもできません。小官は従うまでです。
グ:、、、罰則を受けたのではないのか。
貴:はい。勿論受けました。
グ:だろうな、その姿を見ればわかる。で?これもその罰則だと?
貴:はい。小官はそう解釈いたします。必要であれば、という所に、我が総統の優しさを感じますね。
笑ってそう答えれば、思いっきり苦笑された、がそんな事どうでもいい
是非もらってもらおう!!!
貴:我が部隊は我が軍でもトップレベルのスコアを誇っております。
故に、我々軍のお荷物になるようなことはないと断言できます。
グ:それは、、、部隊を手放すことに同意する。という事か?
貴:あんな愚図で馬鹿な部下どもでも、、、小官の部下なのです。おわかりください。
拒否されれば、俺の名前に傷が付く!そうなればあいつらの立場も危うくなる
俺と離れた後でも、少しの間はあいつらは『烈火』の部下として見られるだろうからな
微笑みながら言えば、総統様はなぜか哀れむような顔で見てきた
別に後悔などしていないのだがな?
グ:A、お前はそれでいいのか?
貴:はい。小官は最後までΘ軍の兵でありたいですが、あやつらはそうでなくとも良いでしょう。
グ:それは、本人達に聞かなくともよい、と?
貴:えぇ。小官がこうと言えばこうなのです。そういうものですよ、我が軍は。
にっこり笑って見せれば、総統様は「そうか」とだけ返してきた
何か裏で考えていそうだが俺は知らん
グ:最後に一つ、お前はなぜそこまでしてΘ軍の兵であり続ける。
真剣な紅の瞳が俺の見えないはずの両目を捉えて、問いかける
この問いに俺は笑って答えた
貴:小官が、Θ軍の軍人だからです。
Θ軍の軍人は逃げる事は許されない
正義に討ち取られる悪なのだ
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_ - 悪役じゃなくてただのいい人な件 (2023年4月14日 22時) (レス) @page21 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
黒野風雅(プロフ) - 悪役になりきれてない感めっちゃ好き (2022年7月29日 19時) (レス) @page16 id: bcd98c1a41 (このIDを非表示/違反報告)
(名前) - 愛想笑いしか言ってない……信用しないんだねぇw (2020年4月13日 22時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - とても面白かったです!これからも頑張って下さい!!(軍内と聞いてgoodnightを思い出して笑ってしまった…) (2019年3月16日 17時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - 俺はTwitterできないので、今までの作品は全部読めませんでしたがほとんどは読めたのでよかったです。これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月16日 8時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月25日 11時