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貴方side
取り敢えず、矢を抜こう
そう考え、背中に刺さったままの矢に手を伸ばした瞬間その手を軍医殿に掴まれた
貴:どうなさりましたか、軍医殿。
し:自分で抜いたらあかん、取り敢えず医務室いくで、見たところそんなに深くは刺さっとらんな?
貴:はい。防刃弾ベストを着ておりますので、矢尻の部分が刺さっているだけのようです。なので、、?
なので、大丈夫です。と言おうとした所で一瞬視界が歪んだ
し:どうしたん?
貴:、、、いえ。なんでもありません。
グ:はやく医務室に行け。
そう言って少し怒っているような様子を見せている総統様に言う
貴:総統様、小官は貴方様の盾。貴方様がここから離れないとおっしゃるなら小官は側を離れません。
これが我が軍のルールだ。俺は総統様の盾、たとえ怪我をしても総統様の側にいるのが仕事だ
グ:わかった、なら俺も医務室へ行こう。それでいいな?文句は言わんな?A。
貴:はい。
案外あっさり行くと言っていただけた。嫌がられると思ったのだがな
まぁいいか
軍医殿に腕を掴まれてそのまま医務室へ行けば、椅子に座らされ、丁寧に矢を抜かれた
上着を脱いで、と言われたので脱いだら、シャツをめくられた
総統様が背中をガン見してくるのがとっても気になるのだが??
手早く丁寧に手当をされて、服を戻される。こんなにちゃんと手当てされてのは久しぶりだな
貴:ありがとうございます。
し:、、、一個、聞いてもええ?
貴:はい。
そう、返事をしたのはいいが、軍医殿の顔色が悪いので良いことは聞かれないだろうと予測する
ふぅ、と息を小さく吐いた所でこう問われた
「 君は、ちゃんとしたサポートを受け取る? 」
何故、何故そんな事を聞くのだろう。その疑問がどストライク俺の思考を殴った
まぁいい、考えても答えが出ないことなど、よくあるではないか
俺はこの問いに対しての答えを
軍に"命令"されている
貴:えぇ、もちろんでございます。我が軍は兵へのサポートはしっかりしております。
にっこりにっこり、笑って、相手に不信感を与えなきように
我が軍は素晴らしいのだ、と言え。中身を探られてはならない
相手はオトモダチではないのだ
心の底から信用できる相手にも、このように答えるように
『我が軍のサポートは素晴らしい』と
『我が軍に裏などない』と
積み上げてきたナカマの屍踏み荒し、忘れたふりをして墓を蹴る
これを悪役と言わずしてどうするのだ
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_ - 悪役じゃなくてただのいい人な件 (2023年4月14日 22時) (レス) @page21 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
黒野風雅(プロフ) - 悪役になりきれてない感めっちゃ好き (2022年7月29日 19時) (レス) @page16 id: bcd98c1a41 (このIDを非表示/違反報告)
(名前) - 愛想笑いしか言ってない……信用しないんだねぇw (2020年4月13日 22時) (レス) id: ca685f05f7 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - とても面白かったです!これからも頑張って下さい!!(軍内と聞いてgoodnightを思い出して笑ってしまった…) (2019年3月16日 17時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - 俺はTwitterできないので、今までの作品は全部読めませんでしたがほとんどは読めたのでよかったです。これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月16日 8時) (レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月25日 11時