二十三話目 ページ2
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取り敢えず、今日あった事を思い出してみよう。
確か……
ベルと喧嘩して、部屋に戻ったんだよね…
その後、食堂で夕食をとって、
新入りの女隊員にキレて、
部屋に戻ったんだよね…
それから……
それから…?
現在に至る!
はず
貴｢…そう言えば、
なんか懐かしい感じがしたような……｣
なんか懐かしいような。
でも今はそんな事どうでもいいよね?
結局帰れるわけでもないし…
ｶﾀﾝ…
私の座っている席の机に何かが置かれる音がして顔を上げると、
そこにはフルーツをふんだんに使ったタルトが置いてあった。
貴｢タルトっ!!｣
ウェイター(以後:ウ)
｢悩み事?｣
反対側にはさっき
コーヒーを出してくれた赤髪のウェイターさんがいた。
そう言えば、
あのコーヒーまだ飲んでなかったなぁ、
少しの罪悪感に見舞われたためか、私はそのコーヒーをそのまま飲んだ。
貴｢はい
……って
苦っ!!｣
大人の真似して飲んでみようとしたのが馬鹿だった。
向かい側に座った彼女は目を丸くすると、少しわらった。
ウ｢ごめんね、苦かった?
そのタルトどうぞ?｣
貴｢えっ!?
頂いてもいいんですかっ?｣
ウ｢勿論です
悩み事、かぁ……｣
ウェイターさんは何かを懐かしむかのように、少し目を細めてコーヒーを飲んだ。
ウ｢私にもそんな時あったなぁ……
なんかすごくムシャクシャするのよね?｣
貴｢はい｣
店内はほとんどお客さんが居なくなっていて、落ち着いた雰囲気が流れている。
ウ｢ねぇ
その悩み、私に相談してみない?｣
貴｢え?｣
ウ｢ほ、ほら!
そういう悩みは人に相談するのが一番って言うじゃない?｣
それに、カフェっていろんな人が集まるでしょ?
少しは力になれるかも、
とウェイターさんは続けた。
貴｢でも、その、
迷惑では無いですか?
店先で急に泣きだしたり、
ケーキを頂いてしまったり…｣
ウ｢迷惑?
そんなわけ無いじゃない
私、これでも聞き上手っていわれてるのよ?
それにお客様みたいな若い時には一人で抱え込むのも大変じゃないですか?｣
ラッキーアイテム
革ベルト
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毒林檎(笑)(プロフ) - 応援ありがとうございますぅぅ!!更新はかなり遅めですが、楽しんでもらえていると思うととても嬉しいです! (2015年8月11日 9時) (
レス) id: 32010bff2a (このIDを非表示/違反報告)
闇薔薇(プロフ) - 面白いです頑張ってください (2015年8月7日 9時) (レス) id: b45b6ce6ea (このIDを非表示/違反報告)
アマテラス(プロフ) - 頑張ってください楽しみにしています(／(ｴ)＼) (2015年7月9日 1時) (レス) id: 0be4177367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毒林檎(笑) | 作成日時：2015年2月26日 18時
