第6話【玉菊】 ページ7
とたんっ、と軽やかな下駄の音をたてて屋上から都市を眺める。目を細めると異形な形をした“もの”があった。赤々しい何処か懐かしい記憶を呼び起こす色、そんなことを考える自分に苦笑するしかなかった。ばさりと傘を広げる、彼女は特別なにもしない、ただ、命令に従うだけ。それ以外にすることなんて、ない。
(あっ、でもネイルサロンに行かないと……)
自身の爪を眺める、仄かな灯りを想像させるネイルは気に入っていた。だが時より、何処か懐かしい……もっと昔の記憶を仄めかす。そう考えるとこのネイルは気に入らない、善は急げ、直ぐに行動しよう。がその前にやるべきことを思い出す、渋々通信機に話しかける。
「此方玉菊、歳さん、準備いい?」
「嗚呼、繋いだ。が、直ぐに討伐軍が出るとは限らんぞ」
「大丈夫よ」
「しっかし、可笑しいな。何故大量発生している」
「まだ日本の方が酷いわよ。あっちは此方に比べて軽い。義久さんが見抜いてくれたお陰で、何とか退治できそう」
玉菊はクスッと笑いをこぼす、昔から共に行動してきた。その為か世間話の方が長引いてしまう。それにはどちらも自覚がない。とそれを注意するかの如く稗田が「早くしてくださいよー」と、皮肉を込めて言うものだから、玉菊は無言で“全域放送”に変える。
「日本の討伐軍に告げる」
「社長が市民が臨むは妖の殲滅、それを第一に行え」
「妖は鶴翼之囲の如く」
「醜い鳥の形である」
「羽をむしれ、鳴き声を潰せ、二度と空を泳がすな」
「この蒼天を、汚させるな」
「___向かい討て!!」
鬨の声が、響き渡った。白い鳩が優雅に舞っていたことを、玉菊は一人見ていた。
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スピカル@ulog出現率高め。(プロフ) - 更新させていただきます! (2017年7月16日 20時) (レス) id: f5a1a44351 (このIDを非表示/違反報告)
哀の戦騎(プロフ) - 終わりました! (2017年6月27日 16時) (レス) id: 6ae72a29d5 (このIDを非表示/違反報告)
哀の戦騎(プロフ) - 更新します! (2017年6月27日 15時) (レス) id: 6ae72a29d5 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ@お絵描きはまった(プロフ) - 大変遅くなり、申し訳ございません!!終わりました! (2017年6月25日 20時) (レス) id: 78e8420888 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ@お絵描きはまった(プロフ) - 更新します! (2017年6月24日 17時) (レス) id: 78e8420888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨月 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/nikoakohor10/
作成日時:2017年6月19日 21時