第16話【島津家久】 ページ17
「兄様、聞こえていますか?こちら家久。兄様の言う通り、龍虎軍援軍に向かったのですが……誰もいません」
と通信機を片手に妖を斬るのは島津隼人軍、島津家久であった。数メートル先では息子の島津豊久が戦っている。家久らは兄、島津義久の命で龍虎軍の援軍に向かったのだが、そこはものの脱け殻。誰もいなかった。軽やかに妖を斬り伏せながら、兄の無線を待つ。数秒後、ゴホッという咳が聞こえた。
「嗚呼、それは知っている。何やら赤い妖が出たらしく、そちらで戦っているようだ」
「赤い妖……?まさかっ!!?」
豊久、と叫び此方に呼ぶ。豊久も気づいていたのか真っ青だ。彼らの向こう側……海の向こうから赤々しい大群が此方に向かってきていた。義久も静かに黙殺している、気づいていた。今から援軍を呼ぶのは無理だ、だが二人で倒せる確率はゼロ……。だが、
(俺の能力を使えば……)
家久はまっすぐ前をみやり、刀を抜く。その瞳は覚悟が決まっていた。
「豊久、御前は今から歳久の兄様のところへ迎え。義弘の兄様は心配なかろう。歳久の兄様に援軍を頼む」
「お待ち下さいっ父上!そんなのでは一人であの……赤い妖を!?」
「能力を使う、それに一人じゃない。迎えが来る__」
ゴオオオオ………飛行音が鳴り響く、上を見上げると空飛ぶ機体が三つ。あれは……
「三笠・神風軍……!!」
一体が綱を降ろしてくる、あれは関だ。豊久は意図を察し、捕まる。
「父上!!死なないでください!!」
息子の叫びに手をあげると、そのまま赤い妖の大群に駆けていった。二体の機体と共に。
「能力……《稀代》!!」
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スピカル@ulog出現率高め。(プロフ) - 更新させていただきます! (2017年7月16日 20時) (レス) id: f5a1a44351 (このIDを非表示/違反報告)
哀の戦騎(プロフ) - 終わりました! (2017年6月27日 16時) (レス) id: 6ae72a29d5 (このIDを非表示/違反報告)
哀の戦騎(プロフ) - 更新します! (2017年6月27日 15時) (レス) id: 6ae72a29d5 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ@お絵描きはまった(プロフ) - 大変遅くなり、申し訳ございません!!終わりました! (2017年6月25日 20時) (レス) id: 78e8420888 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ@お絵描きはまった(プロフ) - 更新します! (2017年6月24日 17時) (レス) id: 78e8420888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨月 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/nikoakohor10/
作成日時:2017年6月19日 21時