KISS ME BABY【0830BD企画/J.M】 (ページ8)

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■０８■暴走するココロページ8

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気がついたらAの腕を取っていた

『きゃっ！！！』

掴んだ腕を強引に引き

勢いよくソファに引き倒す

『ちょっっと…潤、なにっ？？起きてたの？？？』

俺の下に組み敷かれて驚いたように目を見開いて見上げる

「起きてた」

『ちょっと…どうしたの？腕…痛いんだけど……』

「やらせて」

『え？』

「いいからやらせて」

『あっ……』

噛み付くように首筋に唇を寄せた

あーダメだ

もう止まんないわ

『あっ、やぁ…ちょっと、潤！ちょっと待って！！』

「もぉ…うるさいなぁ……」

ワガママな唇を塞いでやろうと舌を捻じ込むと苦しそうに吐息を漏らす

カラダの曲線に沿わせてブラウスの裾から手を滑り込ませると小さく体を捩る

滑らかな肌に掌が触れると背中が粟立つような感触を覚えた

だけどそれでもAは俺の手を掴んで抵抗しようとする

なんで？

なんでだよ？？

Aがあんまりにも抵抗するもんだから

突然自分のやってることが虚しくなってきた

俺は静かにAのカラダから自分のカラダを離して起き上がる

少しだけ肌蹴た胸元をぎゅっと握りながら申し訳なさそうに俺を見上げている

なんだよ、そんな顔しないでくれよ

俺だけが好きでどうしようもないみたいじゃんか…

『潤、ごめん…疲れてるの…明日も早いし…』

その言葉の裏とか表とか

そんなの考えられる余裕なんてなくて

黙って視線を反らしたらAがぎゅっと俺を抱きしめた

『そんな顔しないで…ね？潤だって明日もお仕事でしょ？』

Aに抱きしめられながら俺は小さく頷いた

『じゃ、一緒に寝よう？ね？』

久しぶりの彼女の感触と温もりが

こんなに自分の想いを知らしめる事になるなんて思わなかった

誤魔化されたのか

拒否されたのか

昔はどんなに疲れてたってこんな風に受け容れてくれないことなんか無かったのに

そう思うとますます泣きそうになって

それがばれないようにAをぎゅっと抱きしめた

抱きしめた彼女のカラダから男の香りはしなかったけど

Aには似合わないタバコの香りが髪からする

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