禁 恋 【文スト】

禁【９】 ページ10

しばらくして晶子先生も来た。


虎が出るというのに静かだ



国「おい太宰！」


しびれを切らした国木田さんが倉庫に入る


私達も後ろからついていく


太「ああ 遅かったね。虎は捕まえたよ」

と指さす先には


国「その小僧…じゃあそいつが」

河原の彼がいた


国「全く、次から事前に説明しろ
肝が冷えたぞ

おかけで非番の奴らまで駆り出す始末だ
皆に酒でも奢れ」


「え、やった。奢ってもらえるの？！」


国「お前はギリギリ未成年だ！！」

「けち。国木田さんのケチドケチ」


すると後ろから嘆く声


「なンだ怪我人はなしかい？つまんないねェ」

晶子先生、普通喜ぶところだよ。

江「はっはっは
中々できるようになったじゃないか太宰
まあ僕には及ばないけどね！」

乱歩さん


賢「でも そのヒトどうするんです？
自覚はなかったわけでしょ？」

賢治くん

ああかわいい。

国「どうする太宰？一応 区の災害指定猛獣だぞ」


たしかに

「どうするんですか？特務課に渡します？」

太「うふふ
実はもう決めてある」

そう言うとチラッと気絶している彼を見る

あ、そういえば名前知らない


なんてこと考えてると太宰さんがとんでもないことを言い出した


太「うちの社員にする」


国「はぁぁぁぁぁぁ！？！？」


叫んだのはもちろん国木田さん

ほかはへぇーという感じだ。



そして



これがことの始まり


怪奇ひしめくこの街で

変人揃いの探偵社で
これより始まる怪奇譚

これが先触れ
前兆し________





運命の歯車は動き出す

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