３冷酷アンサー！ ページ9
「首をはねろ！(オフ・ウィズ・ユアヘッド)」
赤い髪の男がそう叫ぶと、グリムの首に黒と赤の首輪がはまる。
「ふぎゃっ！？なんじゃこりゃ！？」
「ハートの女王の法律・第23条＜祭典の場に猫を連れ込んではならない＞。猫であるキミの乱入は重大な法律違反だ。即刻退場してもらおうか。」
「オレ様は猫でもねぇ〜！こんな首輪すぐに燃やして…あれ？炎が出ねぇんだゾ！」
グリムは炎を出そうと踏ん張るが、炎は一ミリも出ない。
何故だ。少女とグリムは疑問に思う。
「ふん！ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。ただの猫同然さ。」
「にゃ、にゃにー！？オレ様はペットじゃねーんだゾ！」
「心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。」
赤い髪の男は冷たく言い放つ。
＿グリムは可愛いと思うんだけどな。
騒ぎの中、少女は一人場違いなことを考えていた。
「いや〜、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。」
＿絶対に欲しい。
「じゃなくて。僕なら絶対にかけられたくありません。」
眼鏡の男はぼそりと何かを呟いたのち、慌てて弁解してニコリと微笑む。
＿なーんか胡散臭いんだよなぁ。
少女が眼鏡の男を見てそう思っていると…
「どうにかしてください！貴方の使い魔でしょう！？しっかり躾を！」
クロウリーが少女に詰め寄る。
しかし、少女は冷静に言った。
「だから、グリムは私の飼い狸じゃありません。」
「…え？貴方のじゃない？」
「さっきから何度も言ってます。…聞いてくれませんでしたけど。」
「そ、そうだしたっけ？」
少女はジト目でクロウリーを睨む。
クロウリーは冷や汗をかきながら、思い出す動作をした。
「ごほん！では、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません。私、優しいので。」
「それ、本当に優しい人は言いません。」
「おや、そうですか？まぁ良いでしょう。誰かお願いします。」
クロウリーの一言で、グリムが連れていかれる。
グリムは必死に抵抗するが、魔法ナシでは勝ち目はない。
「オレ様は…絶対、絶対！大魔法士になってやるんだゾー！」
最期に大声で宣言したのを最後に、グリムは扉の外に連れていかれた。
少女は必死なグリムを見て思う。
「何か可哀そうでは？」
「ま、予定外のトラブル続きでしたが、入学式はこれにて閉会です。各寮長は新入生をつれて寮へ戻ってください。」
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
