２厳粛ブレイク！ ページ6
＜鏡の間＞
クロウリーに連れられ、鏡の間に一歩踏み入れた少女。
フードをかぶる男が何人か前に立っている。そして何故か一つのタブレットが浮いていた。
彼らが身につけている凝った服は少女が身につけている物と同じものだ。
「＿さ、これで入学式と寮分けは終わりかな？」
フードから赤い髪が覗く男が話す。
どうやら入学式はもう終盤らしい。若干入るのが気まずい。
「いいかい新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが法律(ルール)だ。逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで。」
赤い髪の男は何とも物騒なことを言う。
＜首をはねてやる＞
これは是非とも比喩であってほしい。
何よりハーツラビュル寮は言いにくい。
「ふぁぁ〜あ。やっとかったるい式が終わった。さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい。」
褐色の肌男がそう言って群衆を引いて歩こうとする。
ここにもう一人いるんだよなぁ、新入生。
「新入生のみなさん、この度は入学おめでとうございます！みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ。」
眼鏡の男がそう言う。しかし、どこか胡散臭いのは気のせいだろうか。
「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら？式の途中で飛び出して行っちゃったけど…」
美しい男が言う。
学園長クロウリーなら少女の横にいますよ。
「職務放棄…」
浮かんでいるタブレットからぼそっと声がした。
どういう仕組みなのか、知りたいものだ。
「腹でも痛めたんじゃないか？」
ターバンの男が手を腰に置きながら言う。
「クロウリーさん、凄い言われようですよ。」
「えぇ、否定してこなければ。ほら、行きますよ！」
「え、あ、ちょ！」
クロウリーは少しプンプンしながら少女の手を引く。
そしてフードをかぶる男たちに近づいて…
「違いますよ！」
と一言叫んだ。正直、うるさい。
「あ、来た。」
「まったくもう。新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。さぁ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く鏡の前へ。」
「うわっ！？」
少女はクロウリーに押され鏡の前へ立つ。
グリムはずっと抵抗しているが、クロウリーは無視していた。
少女は意を決して鏡を見た。
鏡の奥に仮面が現れる。まるで白雪姫の鏡のようだ。
「＿汝の名を告げよ。」
威厳のある声が少女の脳内に響く。
自身の名を告げるため少女は口を開いた。
＿私は・・・
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
