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「じゃあ、仲良く退学ってことで。はい、かいさーん。」
少女が全く心がこもっていない冷たい笑みを浮かべて言い放った。
先ほどからやけに静かだと思っていたが、どうやら怒っていたらしい。
最初は真剣に作戦を考えていたのだが、彼らの喧嘩を聞いて馬鹿馬鹿しいと感じたのだろう。
「「えっ‥‥」」
普段怒らない人ほど、怒った時は恐ろしい。
エースとデュースは少女の言葉と表情に凍り付いた。
「お、おいA。いきなりキツイこと言い出してどうしたんだゾ。」
「え？何、グリム。どうしたもこうしたも無いよね？」
少女は笑みを絶やさぬまま言い放つ。
少女が怒るのも無理ない。
ツイステッドワンダーランドにたどり着いたのも、ハートの女王の石像が燃えたのも、火傷を負ったのも、シャンデリアが壊れたのも、今この場にいることも‥‥
全て、全て理不尽に巻き込まれたのだ。
今まで感じていた違和感や、抑え込んでいた怒りがここで爆発した感じだろう。
「私は魔法が使えないから、足手まといなことはわかってるよ。それに、迷惑をかけたことだってわかってる。でもさ、言わせてもらうよ？良い？」
「「‥‥はい。」」
「そんなんだから歯が立たないんだよ。馬鹿なの？」
「ふ…ふなぁ。」
「ぐっ…しかし、いったいどうしろっていうんだ。」
「デュースは、まずそこを他人に頼る時点でおかしい。それに、私デュースが怪物に立ち向かうのを止めたよね？」
「う…はい。」
「それなのにデュースが単独で立ち向かっちゃったのはなんでだろ。エースも、その後なんで攻撃しに行ったの？魔法が簡単じゃないってさっき自分で言ってたじゃん。自分と相手の力量の差もわかんなかったの？」
「それは！…。」
「言い返せないよね。そんなに協調性が無いのにどうやって自分たちより強い相手に勝つつもり？」
「「！！！」」
「力には数で勝負するのが定石。つまり、私たちは力を合わせないと勝てない。」
少女は真顔で言い切った。
怒っていたため、口調が酷いがまあ、それも愛嬌だ。
「力を合わせるって…はっ、何それ寒っ。よくそんなダッセェこと真顔で言えんね。」
「同感だ。こいつと協力なんかできるわけない。」
少女の意見に反対するエースとデュース。
しかし、その二人の真ん中でしゅんとしながらグリムが呟いた。
「でも‥‥入学初日で退学って、もっとダセー気がするのだ。」
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
