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「すみません、クロウリーさん。あのナイトレイブンカレッジとは…」
「この学園に入学できるのは＜闇の鏡＞に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ。選ばれし者は、扉を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。」
そう言われても少女は魔法が使えない。
少女は苦笑いでクロウリーの話を聞くしかなかった。
「貴方の所にも＜扉＞を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです。」
＜黒い馬車＞
少女は確かに気が付けば馬車の中にいた記憶があった。がしかし、その馬車の色が黒かどうかなんてのは知らない。
「確かに、馬車の中にいた気がするけど…」
「あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの。学園に通じる扉を運ぶ、特別な馬車なのです。古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう？」
ツイステッドワンダーランドの相場だろう。
今の時代、例えば彼氏がプロポーズをするために馬車で彼女を迎えに行こうものなら笑い者だ。
少女の住む世界はそういうところだ。
＿いったいどこの世界にそんなロマンチストがいるんだよ。
そして、話を聞き、少し考えた少女は理解する。
「つまり、私はあの馬車に＜勝手に＞、ナイトレイブンカレッジとかいうとこに連れてこられたというわけですか！？」
そう。今回もまた、この少女はただ巻き込まれたのだ。
少女が嫌味満点でいうとグリムが急に暴れだす。
しかし、クロウリーはそれを無視して少女に言い放った。
「さっ、入学式に行きますよ。」
そんな少女を無視してクロウリーは入学式の会場＜鏡の間＞へと足を進める。
未だに手を取られたままの少女は仕方がないのでついていくことにした。
＿何だかリアルな夢だな。
少女は今の状況が夢であると信じ切ってしまっている。
そりゃそうだ。少女の世界に＜魔法＞なんて素敵なものは存在しないのだから。
＿まぁどうにでもなるか。
一瞬、闇の鏡に殺意すら芽生えたが、前向きにいこう。
この夢は考え方を変えればとても楽しめそうじゃあないか。
少女は先ほどとは打って変わり、楽しそうにクロウリーについていく。
『人生どうにでもなる。要はやる気と本人次第。』
これは少女の座右の銘だ。
その通りに生き抜いて見せようじゃあないか。少女ならできる！
＿この夢が覚めたら、幻太郎さんに聞いてもらおうかな。
脳裏に浮かぶ、愛しい家族や友の顔。
少々寂しいが、仕方がない。
少女は鏡の間へと足を踏み入れた。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
