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＜ドワーフ鉱山ー静寂の森＞
一同はがむしゃらに走り、何とか洞窟から抜け出した。
「ここまでくれば大丈夫か？」
息切れしながらグリムが呟く。
とりあえず、全員で逃げ切ったようだ。
「いってぇ…なんだったんだよさっきの！あんなの居るなんて聞いてねーって！」
思わず文句を言うエースに
「ただのゴーストではなさそうだったな。」
先ほどの怪物を考えるデュース。
ただ一つ言えることは、皆疲れ切って、雰囲気が落ち込んできていることだ。
「もう諦めて帰ろーよ。あんなんと戦うくらいなら退学で良いじゃん、もう。」
エースがついに言ってしまった。
「なっ！？ざっけんな！‥‥退学になるくらいだったら死んだ方ほうがマシだ！魔法石が目の前にあるのに、諦めて帰れるかよ！」
デュースがその言葉にキレる。
「オレより魔法ヘタクソなくせに何言ってんだか。行くなら一人で行けよ。オレはやーめた。」
「あぁ、そうかよ！なら、腰抜け野郎はそこでガタガタ震えてろ！」
「はぁ〜？腰抜け？誰に向かって言ってんの？」
その喧嘩の様子をただ黙ってみている少女と、ワタワタしているグリム。
グリムが、あまりのデュースの変わりようにぼそっと呟いた。
「な、なぁ、デュース。オマエなんかキャラ変わってる気がするんだゾ？」
「…悪い。少し取り乱した。」
グリムの一言で何とか落ち着いたデュース。
しかし、空気は険悪なままだ。
少女は未だ一言も話さない。
恐らく、頭の中では色々考えているのだろう。顔が険しい。
「オマエら、バーンとド派手な魔法とか使えねーのか？」
グリムが問いかけるが、ダメだ。
彼らいわく、大掛かりな魔法や複雑な魔法を使うには訓練が必要。その訓練のための場所が魔法学校である…と。
つまり、魔法を使うにはかなり訓練が必要になるというわけだ。
「得意な魔法なら感覚で使えるんだけどねー。」
「とにかく、僕は何とかしてあいつを倒して魔法石を持ち帰る。」
「だーかーら。お前さー、シャンデリアの時といい実は相当バカでしょ。さっき全然歯が立たなかったくせに、「何とか」ってなに？‥‥何度やったって同じだろ。」
「何だと！？お前こそ‥‥」
さっき収まったと思った喧嘩が再開してしまった。
グリムはもう呆れた表情を浮かべている。
そして、少女に何か話しかけようと少女の顔を見た途端、グリムは固まった。
「じゃあ、仲良く退学ってことで。はい、かいさーん。」
少女の顔が恐ろしいほど冷たかったのだ。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
