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「あ〜な〜た〜た〜ち〜は〜！！一体、何をしているんですか！」
クロウリーの怒号が大食堂に響く。
その怒りはごもっともだ。
「ふにゃ〜。目が回るんだゾ〜。」
「…はぁ。グリム、ちょっと横になってて。」
少女はグリムを椅子の上に寝かせ、エースとデュースの間を縫い、かばうように前に出る。
クロウリーの目を見て少女は頭を下げた。
「私の監督がしっかりしていなかったせいです。申し訳ありません。」
「本当ですよ！石像に傷をつけただけでは飽き足らず、シャンデリアまで破壊するなんて！もう許せません。全員、即刻退学です！」
「「「えぇ〜！？」」」
＜退学＞。
その言葉にエースとデュースは驚きの声を上げる。
それもそうだ。入学してまだ初日だぞ。
しかし、それ相応のことをしでかしたのも事実だ。
「そんな！どうかそれだけはお許しください！俺は…俺は、この学校でやらなきゃいけないことがあるんです！」
「馬鹿な真似をした自分を恨むんですね。」
許しを請うデュースをあっさり切り捨てるクロウリー。
仕方がない。彼らがしでかしたことが大きすぎたのだ。
「許していただけるなら、弁償でも何でもします！」
「このシャンデリアはタダのシャンデリアではありません。」
そう。このシャンデリアは、普通のシャンデリアとはわけが違う。
このシャンデリアは、伝説の魔法道具マイスターに作らせた逸品なのだ。
魔法を動力源として永遠に尽きない蝋燭に炎がともる魔法のシャンデリアであった。
「学園設立当時からずっと大切に受け継がれてきたというのに。歴史的価値を考えれば、10億マドルはくだらない品物ですよ。それを弁償できるとでも？」
一マドルは、日本円で言う一円だ。
つまり、10億マドルは…あぁ、考えただけでも恐ろしい。
「じゅ、10億マドル？」
「で、でもさ。先生の魔法で直せちゃったりとか…」
「魔法は万能ではありません。しかも、魔法道具の心臓ともいえる魔法石が割れてしまった。魔法石に二つと同じものはない。…もう二度とこのシャンデリアに光が灯ることはないでしょう。」
「そんなぁ。」
「畜生。…何やってんだ俺は。母さんに何て言えば。」
二人は顔面蒼白になってしまっている。
少女はいたたまれなくなり、クロウリーに問いかける。
「あの！代用できる魔法石？はないんですか！？」
「…そうだ。一つだけ。」
クロウリーが呟く。
もうそれに賭けるしかない。
「詳しく聞かせてください。」
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
