８登校フレッシャー！ ページ19
＜オンボロ寮 自分の部屋＞
「ひっひっひ…お前たち今日は学園の掃除をしないといけないんじゃなかったっけ？」
寝ている少女の真上から声が聞こえる。
少女は恐る恐る目を開けた。
「…ギャー！」
「何だゾ！？…て、またゴーストだゾ！」
少女の叫び声に反応し、グリムが飛び起きる。
ゴーストは少女とグリムが寝るベッドの周りを囲んでいた。
「お前たち、今日からここに住むんだって？悪戯しがいがあるってもんよ。」
ガリガリなゴーストが言う。
少女は、明るいところで見るとゴーストが意外と可愛いことに気が付き、このガリガリなゴーストに＜ガリ＞と名付けた。
グリムがゴーストに憤慨していると
「おはようございます。二人とも。よく眠れましたか？」
クロウリーが部屋に入ってきた。
ちょっと。少女がまだ寝ていたり、お着換え中だったらどうするんだ。
「ベッドに寝そべったら底が抜けてびっくりしたんだゾ！どんだけオンボロのまま放置してたんだ？朝もゴーストに起こされるし…」
グリムの口からは不満が止まらないようだ。
しかし、少女が言ったのはまったく真逆のことだった。
「ぐっすりです！」
少女は昨日疲れ切っていて死んだように眠りについていた。
疲れとグリムのおかげで寂しさも弱まり、良い夢が見られたらしい。
「異世界に飛ばされてきたというのに図太くて大変よろしい！」
「えへへ。」
「さて、そんなわけで本日のお仕事についてお話があります。」
これからは仕事の話のようだ。
流石にパジャマのまま聞くわけにもいかない。
クロウリーには談話室に移動してもらい、少女は支給された服に着替える。
紺色の工事のおじさんが身につけるような繋ぎだ。
これなら掃除がしやすそうだ。
少女は着替え終え、談話室の方へ移動した。
＜オンボロ寮 談話室＞
「おや、Aさん似合ってますよ。」
「ありがとうございます。」
「さて、今日のお仕事は学園内の清掃です。…といっても学園内は広い。魔法なしで全てを掃除し終えることは無理でしょう。ですので、本日は正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします。いいですか、Aさん。」
「はい。」
「騒ぎを起こさないよう、グリム君をしっかり見張っていてくださいね。」
「自信ないな〜。」
「頼みましたよ。昼食は学食で食べることを許可します。では、しっかり業務に励むように。」
文句を言うグリムをどうにかなだめ、少女はオンボロ寮から出た。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
