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＜オンボロ寮 廊下＞
「あ〜、何か出てきそうな雰囲気。」
＿お分かりいただけただろうか。
そんな声が聞こえてきそうな廊下を、少女はビクビクしながら進む。
すると、ガタっと後ろの方で音がする。
少女が恐る恐る振り返ると…
「っぎゃー！！」
そこには三体のゴーストが。
「ひひひ。」
怖がる少女を見て不気味に笑うゴースト。
「久しぶりのお客様だ。」
「腕が鳴るぜ。」
不穏な会話をしながら不気味の笑うゴーストたち。
少女は震えで体が動かない。
＿お化けは物理攻撃が聞かないから嫌いなんだ。
少女は泣きそうな顔でゴーストを見る。もうおしまいだと諦めそうになった時＿
「なにを大騒ぎしてん…ってうわ！何だゾ！」
「グリム！」
悲鳴を聴き、グリムが様子を見に来た。少女は思わぬ助っ人、グリムに飛びつく。
「ぎゃー！おおお、お化け！」
「そうなの！お化け！」
少女とグリムは抱き合いながらお化けを見て叫ぶ。
「ここに住んでた奴らは俺たちを怖がってみーんな出ていっちまった。」
「俺たちずっと新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さん、どうだい？」
「これ、殺されるやつ？」
少女はゴーストの会話に体の芯から震える。
度胸はある方だが、お化けに勝つ方法は知らないようだ。
グリムは恐怖のあまり泣きだしてしまっている。
しかし、涙を拭き、ゴーストに向かっていく。
「ちょ、グリム！」
「大魔法士グリム様はお化けなんか怖くないんだゾ！」
＿ふんなー！
そう言ってグリムは入学式の時に見せた青い炎を出した。
しかし、グリムの炎はゴーストをかすりもしない。
ゴーストたちは余裕そうに笑う。
「ちくしょー！出たり消えたりするんじゃねー！」
「グリム！このままじゃ火事になる…って火が出るとき、目を閉じてる？」
家の中での炎は危険だ。
少女がグリムを止めようとよく見ると、グリムは火を出すときに目を閉じてしまっていることに気づいた。これでは、攻撃が当たらないのも当然だ。
「うるせー！オレ様に指図すんじゃねーんだゾ！」
「でもグリム、大魔法士はゴーストに負けないよ？きっと強くてかっこいいんだろうな〜。」
「ぐぬぬ、オレ様は天才なんだゾ。こんなヤツら1人でも…」
ゴーストは不気味の笑い、グリムを囲む。
「グリム、出来ないことがあったって良いんだよ！今なら私がいるよ！」
「ぐぬぬ、オマエ！お化けがどこにいるかオレ様に教えるんだゾ！」
「よし来た！」
少女とグリムの反撃が始まった。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
