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「Aさん、ご覧の通りグリムくんはまだ人間社会に不慣れです。君がしっかり手綱を握って、騒ぎを起こさないよう監督するように！」
クロウリーはグリムが躍る様子を見て、少女に監督を任命した。
少女もグリムを見ながら苦笑いをこぼす。
「あはっ！すげーじゃん、お前。入学したばっかで、もう監督生になっちゃったわけ？」
「なるほど。Aたちの寮に寮生は2人だけなのか…。つまり、学園長にグリムの監督を任されたAが監督生ってことになるんだな。」
少女の後ろで、エースとデュースが嬉しそうに言う。
どうやら、彼らにも人の喜びを喜べる心はあるようだ。
「そう…なるのか。」
深刻そうな顔で頷く少女にエースは
「ぷっ。前代未聞なんじゃねーの？魔法が使えない監督生なんてさ。いいね、クールじゃん。魔法が使えない監督生！」
笑いながら言う。
「クールじゃん」というエースの言葉に、少女は肩の荷が下りた。
きっと他の生徒には馬鹿にされる事もあるかもしれないが、エースがそう言ってくれるなら胸をはって＜監督生＞でいられる気がしたのだ。
＿パァン！
「うっわ！ビックリした―。何してんの？」
「ん？気合いだよ。気合。」
「！成程な！」
少女は自分の頬を強くたたいた。
エースは驚いたようだが、デュースは理解してくれたようだ。
少女は顔を上げて
「頑張ります！」
笑顔で言い切った。
「あははっ。やっぱおもしれー！…頑張れよ、監督生どの！」
エースは少女の右側から肩を組む。
その様子を見て、クロウリーが反応する。
「なるほど。監督生ですか。ちょうど頼みたい仕事もありますし、」
「え、待ってください。私聞いてな」
「肩書があるのは都合がい…いえ、素晴らしい！」
「あれ、聞いてないよこの人。しかも都合が良いって言った！？」
クロウリーの人の話聞かないモードが発動したようだ。
少女は嫌な予感がして、頬に汗をかく。
そんな少女にお構いなしにクロウリーは棚の方へ行き何かを持ち出す。
そして、
「Aさん、いえ！監督生さん！貴方に、これを預けましょう。」
「…カメラ？」
「はい。これは通称、＜ゴーストカメラ＞と呼ばれるものです。」
どうやら、少女たち世代より３・４世代昔の物らしい。
クロウリーいわく、このカメラは特別な魔法ががかけられており被写体の姿だけでなく、魂の一部も写し取るらしい。
何とも凄いカメラがあったものだ。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
