日常109 興味深い ページ33
「よし、始めましょう。」
「「「はい!」」」
釣りを始める準備が整い、4人は釣竿を構える。
さてさて、何が取れるやら。楽しみである。
せーので竿を投げた4人。
後はただ座り、獲物がかかるのを待つだけである。
「そう言えばAは釣りは初めてか?」
「そうですよー。」
独歩と少女は雑談を始めた。
釣りとは意外とすることが無くてボーっとしていることが多い。
一人だと退屈であるが、4人もいると楽しいものである。
「お!来ました!」
寂雷の竿に獲物がヒットしたらしい。
寂雷は獲物を逃さないようにしっかりとリールをまわす。
少女は急いで網を取り寂雷の隣に構えた。
「流石ですね!Aさん!」
「テレビで見て憧れてたんですよ!」
_ふん!
寂雷の声で魚の姿が見えた。
少女はすかさず網で魚をすくった。
「おぉー!ヒラメ?カレイ?」
「これは…ヒラメですね。」
目が左側にあるのでどうやらヒラメらしい。
「ヒラメと言えば…」
「えんがわですね。」
独歩と一二三が興味津々で寄ってくる。
4人はいえーい!とハイタッチを交わした。
「ってあれ?何で一二三さん私とハイタッチ…え。」
「うわ。何してるんだよ…。」
「ふむ。正気の沙汰じゃないね。ますます興味深い。」
何故か少女ともノリノリでハイタッチを交わした一二三に驚き、皆の視線が一二三に集まる。
「どうかしたかい?」
一二三は海パンにジャケットというアンバランスな服装をしていた。
_正気じゃない。
寂雷の言うとおりである。
「成程…ジゴロさん来ましたか。」
「馬鹿だな。」
「これでようやくAちゃんと話せる。」
「ジゴロコール行きます?」
いえーい!
竿をほっぽり出して騒ぎ始めた二人。
「こーら。一二三、Aを巻き込むな。Aも一二三に付き合うこと無いぞ。」
「ふふ。すまなかったね。」
「楽しかったので良いですよ!…ってあ!」
少女は自身の竿に駆け寄る。
「キター!!」
少女は必死に食らいつき、リールをまわす。
空手で鍛えられた体幹がここで生きる。少女の踏ん張りはそう簡単には崩れなさそうだ。
「Aさん、頑張ってください!」
「俺はどうすれば…」
「…よっしゃ〜!」
少女の気合の声で竿が上がり、魚が姿を現した。
それをすかさず一二三が網で引き揚げ少女は人生初魚をゲットした。
「とったどー!!」
_これ言ってみたかったんです。
そう言って少女はニカっと笑った。
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大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時