日常82 人生初の ページ1
「幻太郎さん、本ありがとうございました。」
「お役に立てたのなら良かったです。」
お茶会中、乱数の事務所に幻太郎が訪れたので、少女はそのまま本と和菓子を渡し、今日は予定があると言って駅へと向かった。
「あ!A!」
「やっほー。ジュンちゃん。」
少女が訪れたのは夜の街シンジュク。
今日は大学の友人:矢代絢子(やしろじゅんこ)と約束があったのだ。
「それで?シンジュクで何するの?」
「今日はホストに行こうと思います!」
「はぁ!?ホスト!?ちょ、聞いてない!」
「言ってないもん!お兄ちゃんがホスト始めたから見てみようって思って!」
「え〜。まじで?」
「本気と書いてマジと読む方のマジ。」
「え〜。」
「お願い!A彼氏とかいないでしょ?」
「いないけどさ〜。」
絢子の勢いに断ることができず、絢子の奢りという事で手を打ち、少女は若干引きずられながら夜の街を歩く。
正直、乗り気ではないが、一人のホストを思い出す。
「一二三さん元気かな〜。」
「え!?一二三知ってるの?」
「え、うん。」
「お兄ちゃんがいるの彼がいるホストクラブだよ。」
「え。」
「あ、着いた!」
どうやら目的の店に着いたらしい。
現在7時と早めの時間なのだが、この店は異様に盛り上がっている。
「ご指名は誰になさいますか?」
「えっと、シユウで!」
「シユウですね!」
「新規二名様でーっす!」
定員に案内され、二人は店内に入る。
店内はキラキラしていて、目が痛くなる。
少女は絢子についていき席に着く。
「おや?…Aさん?」
「…一二三さん!?」
「まさか君がここに来るとは思わなかったな。」
「あはは。実は…」
「一二三さん!?うわー、近くで見るとイケメンですね。」
「おや、これはこれは、可愛い子猫ちゃん。」
「きゃ〜。」
絢子は一二三のスマイルに目がハートになりながら倒れこむ。
少女は一二三と軽く談笑していると
「ご指名ありがとうございます。シユウで…絢子?に、一二三さん!?」
「あ、お兄ちゃん!来ちゃった。」
「初めまして。」
「おや、シユウ君の妹さんだったか。」
シユウがテーブルにやってきた。
シユウは妹が着ている驚きと、ナンバー1ホストの一二三がいた驚きで目が真ん丸になっている。
「彼女が僕の友人なのさ。」
「初めまして、絢子と一二三さんの友人です。」
少女はシユウに挨拶した。
さぁ、夜の街は始まったばかりだ。
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大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時